濃厚な講演2題

5月25日 土曜日 快晴

なぜか地域の運動会が集中的に行われていたようで、少ないスタッフでなんとか午前中の診療を切り抜けて往診の後、医師会誌でチェックしておいた講演会を2件はしごしてきた。京滋緩和ケア研究会と京都小児科医会。2年前にはまったく考えられないこのチョイスである。いずれも聴きたかった特別講演の頃の時間帯にこっそりと忍び込んで後ろにちょこんと座って聴いていた。余談であるが、講演会といえば、最前列から埋まっていくアメリカの会議と、後ろ側に集中している日本の会議、国民性というかなんというか・・・と留学時代に思ったものである。二つの研究会そのものが自分の専門としていた分野と異なるためか、何となくアウェー感満載のため、後ろの入り口からこっそりと入って、最後列のそのまた後ろにある関係者席のようなところで居心地よく聴いていた我が身は“日本人やなあ”と妙に納得。肝心の講演会の内容であるが、緩和の方は大学のときにお世話になった久保速三先生(現在京都医療センター)の「鎮静のガイドラインを読みながら」と、もう一つはB型肝炎の予防接種定期化にむけて戦う横浜の乾あやの先生のものであった。久保先生のお顔を拝見するのはもう何年ぶりであろうか。お話の内容はいくつかの具体的な症例提示から敷衍して聴講者に考えさせる形式で、答えを語られる訳ではなく(簡単に答えが得られるような内容でもないのであるが)非常に余韻の残る講演であった。最後にお声をかけて帰ろうかとも思ったが、次の会もあったので、またの機会にすることとした。消化器外科出身の先生ではあるが、昔から独特の語り口でファンの多い先生であったことを思い出す。緩和ケアはまさに先生のフィールドであるなあと感じた。気取る訳ではないが終末期医療はアートとサイエンス両輪に腕を磨く必要があることを再認識した。まだまだである・・・。

Hepatitis day

もう一つの講演は・・・古くて新しいB型肝炎の話題。乾先生の怒りの講演であった。

母子垂直感染への介入だけではまったく肝がんの患者が減少していないこと・水平感染で不幸な転機をとる子供の感染患者たち(ジェノタイプAのお話)・時に性感染症というニュアンスに矮小化されて語られるメディアでの報道・ずっと昔からB型肝炎ワクチンは発ガン抑制効果があることが実証されていたのにもかかわらず「世界ではじめてのがんワクチン」と称される子宮頸癌ワクチンのことなど 詳細はまたの機会に・・・。

Don't let hepatitis tear your life apart….