する側とされる側

10月25日 火曜日

いよいよ寒くなってきた。半袖の診療着で診察をしていると、「先生さすがやね〜、病気なんかしはらへんのやろうね」と言われる・・・。とんでもない。病気の宝庫である。たまたまそれがマイナートラブルであるだけなのだ。医者の不養生と昔から言うではないか(紺屋の白袴、も息子の受験の時に教えてもらったな。)。何事も身を以て知ると言うことは大切である。医者たるもの、患者の痛みや苦しみを体験しておくことは(それは出来る範囲で・・ですが)、大いに診療の参考になるものである。この間は指の怪我の時に、自分でオベルスト麻酔と言う方法を試してみた。なるほど・・そう言うことだったのか。ちょっと教科書の話と違ったな・・なんてことがわかったりして。

ところで、診察室に高齢患者さんと、その娘さん・・なんて言う組み合わせで受診に来られることがある。双方のお話を聞くことが出来るので、それは貴重な機会である。そこで、お互いのお話をお聞きするのだが、往々にして食い違うことが多い。いや事実は一つなのだろうが、その解釈や目の付け所が異なっていると言うことだけなのかもしれない。普段患者さん本人からしかお話を伺うことがない場合には、こちらから「次回はどなたかご家族といらしてくださいね」などとリクエストすることすらあるのだ。そこで、双方のお話が食い違ってしまって、お互いに反目されたりすると、果たしてそのリクエストが良かったのかどうか悩んでしまうことも珍しくはない。(介護を)する側とされる側・・・それなりにお互い言い分ってものがあるのだな。介護者の方のお話を聞いて、必死で反論される患者さんもいれば、ただただ目を閉じて首を横に振っている方もいる。そうかといえば、お互いにニコニコしながらのんびりした雰囲気で終わる場合も・・人それぞれだ。する側の言い分、される側の理屈・・・双方の事情ってものがあるのですね。

向田邦子さんの作品によると・・・

「おとなは、大事なことはひとこともしゃべらないのだ」ってことだそうです。含蓄あります・・・

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青春の一皿

10月19日 水曜日 晴れ

朝からちょっとお勉強。開業医のお仕事とは・・というハードコアなことを探求しておりました。色々考えましたが、まだあんまり頭の中がまとまっていないので、その成果はまたそのうちに・・・。と、いうことで・・・表題のネタですが。私の敬愛するギタリストであるローリー寺西さんの思い出の青春の一品として、苦学生の時によく行っていた食堂の、マグロステーキ定食750円ってのがあるらしく、自分の一品ってなんだろう?って考えてみた訳ですな。ローリーさんの生い立ちって結構面白かったり、複雑だったり・・・いとこだったかな?に槇原敬之がいたり、ご兄弟の不幸があったり・・。その外見とは裏腹に(?!)、魅力的な人です。で、私の一品・・なんだろう? うんうん、やっぱり京都は左京区松ヶ崎の「あおい食堂」のメンチカツ定食かな・・と(今はもう営業しておられませぬ)。一つ定食を食べるごとに一枚のサービス券をもらって、それを十枚集めると一食がタダでいただけるという・・ま、年中1割引みたいなものですけど(と考えると結構気前がよろしいですね)。店内には漫画本が並んでおり、一生懸命読んでましたよ・・・ナナハンライダーを。少年チャンピオン連載の青春ものですね。ホンダの750に乗る主人公、早川光とその相棒野崎じゅんぺい、アイドル的存在の委員長こと・・名前忘れました。今でもマンガミュージアムに行った時には思わず手に取って読んでしまいます(あとマカロニほうれん荘も・・)。はあ・・・青春の一コマ、思い出しました、うちのチビちゃんももうその頃の自分の年代になったんだな〜(遠い目)。

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はたらき方改革ってなんじゃ?

10月17日 月曜日 朝は土砂降りだったが晴れたよ〜

なんだろう・・働き方改革って。

政府の会議では、スピーディに結論に至る予定らしいのだが・・・そんな簡単に改革ができるのか?いやできないと思うぞ。それ以前に何をどう改革するのか。同一労働同一賃金が大事なことってのはわかるのだが。ワークライフバランスを尊重する必要性があるが、働く効率を上げて経済を回していく必要があるとも仰っているようですので、ちょっと矛盾してないのかな? つまり、ワークライフバランスを重視するってのは、その意味合いからして、やっぱりゆっくりと、ゆとりを持って生活をすることに重点を置くっていうことだと思うのですけど。他方、効率よく経済を回すには、やっぱし低賃金で(低コストで)最大の”ぱふぉーまんす”を上げなくてはいけないワケでしょうから・・・自ずと派遣労働重視にならざるを得ないかも・・なんて思ったりします。また、経済が豊かになれば、出生率が上がるだろうという予想も、かなり大雑把で眉唾だと思うのです・・。だって世界の人口爆発地域を上から順番に並べるとすぐにわかりますよ、先進国じゃないんだもの・・・。要するに、経済水準が高くなくても出生率は上がってる訳で・・・挙句の果てには、某広告会社の新人社員の不幸なニュース。聞くところによると、広告会社さんたちの世界って私の感覚からすると、かなり異次元の世界らしいのですよね。そもそも宣伝コピーって、「〇〇革命!!」みたいな(たかが・・)数文字のコピーに1000万円の値段がつく・・ような世界なので、その帳尻合わせに膨大な労働力を必要とするらしいんですよ。要するに、そのたった一つの”神コピー”の価値を高めるために(数千万円の価値をクライアントに納得させるために・・・?)、100個の”死にコピー”が必要だったり、会議会議の人海戦術が必要なのだそうです。もしかすると、一流大学を卒業して、死にコピーを考えるために骨身を削って働かないといけないのかもしれません・・小生には何かが違うように思われマス。

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ようやく京都四条のジュンク堂で手に入れた新刊です。料理本ではありませんよ・・・この現代を生き抜くための哲学書です。あるいは料理家として提案された世直しの書です。ますますファンになった・・・土井さん。

週末は後輩の先生の結婚式に出席しました。主役のお二人よりもご両親の嬉しそうな表情に大変胸打たれました。もう親目線になってしまってるワタクシ・・。これで社会的な関係の立場で出席する結婚式は終わりのような気がします。ごくろうさまでした・・・自分。

悪いことは重なる

10月4日 曇り

突然ですが・・・人間をもっとも多く殺している生き物とはなんでしょう・・・?

って、尋ねられたんですよ、奥さんに。考えること数分、私の脳裏に浮かんだ生物はといえば・・・

サメとか、クマとか、蛇とか・・・だったのですけど。みなさんどうでしょう? 答えは・・・

 

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蚊、だそうですよ。それも桁違い・・・サメなんてもうゼロがいくつ違うのやら。統計の取り方によって異なるのでしょうけれど、第2位は・・humanだそうな(怖)。デング熱とかウェストナイル病とか、蚊を媒介にする感染症は確かに多くありますね。我が国では日本脳炎! 定期予防接種がありますからその病気はよく知られたところですが、実際にはあまり周りに罹患された人はいないのではないでしょうかね。それがついこのあいだのニュースで、長崎での感染者発生とか、千葉(だったかな?)での赤ん坊の感染症例の報告とか・・。割とタイムリーな話題なのです。予防接種は3歳からの推奨なので、みなさんそうされていると思うのですが、実は1歳未満でも接種しようと思えばできるのですね。で、実際に1歳前後での発症があったものですから、発生者のあった地方ではそういう動きもあるようです。な〜んて、話題がちょっと発展しましたが、”冒頭の問い”・・ブログのネタにしたら?って奥さんに勧められていたのですよ(ありがたいことに色々と心配していただいたり、助けて頂いております、ハイ)。で、書いている最中にまたまたワクチン製造会社の化血研の不祥事のニュースが目に入ってきました。悪いことは重なるものですね。またまた供給不足に・・てなことに発展しなければ良いのですけれど ┐(´-`)┌