9月18日 月曜日 晴れ
政権交代はなんだったのか?などという声は大きいわけですが、それなりに意義ある成果も挙がっているようですよ。子育て関連の法案で、画期的なことが決まっているそうです。今までは少人数では認められなかった保育所が、九人程度の小さな施設でも開設許可が出せるようになるという法案です。特に都会部でそのほとんどをしめる待機児童の解消にその効果が期待されるとか。法案の作成に携わった、NPO法人代表の駒崎弘樹さんのラジオでのインタビューで知りました。曰く、今後保育業界は大きく変わって行くということです。興味深かったのは、インタビュアーの方の質問『マスコミはあまり大きく報道していないようですね』に答えて、『それはそうなのですが、あえてこちらもそれを狙っていたということもあります。あまり大きく騒がれると潰されてしまうというのもあって、マスコミの無関心をむしろ旨く利用したという側面もある』という要旨の返答をされていました。そういう評価を受けるマスコミってどうなのでしょうか?そして、その法案の成立に大きな役割を果たされたのが、マスコミや検察にひどい扱いを受けた、厚労省の村木厚子さんだったそうです。何か屈折した現在の状況を象徴するような事柄だなあと感じました。折しも、党首選挙の報道のさなか、強力な主張を、声高に張り上げて訴え続けるリーダーでなくとも、こういうように着実に物事をすすめて行くことのできる人々を生かす事ができる人物であるならば、それはそれで良いのではないかなあと思ったわけです。いろいろな人の進言に冷静に耳を傾ける事ができて、かつその実現に向けた手練手管を巧妙に使い得る、バランス感覚をもった人物がいてくれればなあと願う今日この頃です。

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