12月15日 火曜日 雨

あまり寒くない冬だが、今週後半は気温が下がるのだとかいう話である。世間では年末から新年、あるいは新年度を迎えるにあたっていつもの話題が賑わっている。流行語だとか、一年の漢字だとか・・我々の業界でも2年毎に行われる診療報酬改定のことなど、話題には事欠かない季節である。税金の決まり事も何となく皆楽しそうに夜な夜な会合だか宴会だか密談だかわからない形で決められているようだ。そんなに大事な決まり事・・国会で決めなくて良い制度なのか、この世の中・・・。なんだかよくわからない、無知な小生には。でも何となく腑に落ちないのだな。そんなんで良い訳ゃない・・んじゃないの? 最近せつないことがあるといつもこの文句で自分の頭の中の思考を〆ることにしている。   「じぶんのやれることだけ毎日精一杯やっておこ・・・棺桶に入る前に”ああ、よく生きたな・・”って思えるように」

んじゃ・・柄にもなく、最近読んだ詩を貼付けておこう

記憶 小池昌代

オーバーをぬいで壁にかけた  十年以上前に錦糸町で買ったものだ

わたしよりもさらに孤独に  さらに疲れ果てて  袖口には毛玉  すそにはほころび

知らなかった  ひとは  こんなふうに孤独を  こんなふうに年月を  脱ぐことがあるのか

朝  ひどい、急ぎ足で  駅へ向かうこのオーバーを見たことがある  おかえり

それにしても  かなしみのおかしな形状を  オーバーはいつ記憶したのか  わたし自身が気づくより前に