10月1日 火曜日 晴れ

10何年ぶりかの10月の夏日だそうで、今日も結構気温が上がりました。夜のNHK京都放送をみていると、なにやら見たことのある景色が写ってました。「丹後半島どこまでいっても200円」というテロップが・・・。そうですこの地域の重要な公共交通機関である丹海バスの運賃体系が大きく変わるというニュースなのでした。運行距離に比例してどんどん上がっていく運賃が、一律上限200円(区間内)となるそうなのです。それだけでも大きな変化なのですけれど、毎日の通勤や通学に使用している人たちにとって、そのメリットたるや非常に大きなものになるのでしょうね。試行期間のデータでは大幅に安くすることで、利用者が倍以上に増えたということだそうです。これが契機になってバスの経営が安定するようになれば良いなと思う今日のニュースでした。そういえばかつて勤務していた病院では、待ち合いの患者さんから時々、帰りのバスの時間が・・・というお願いを聞くことが結構ありました。都会では、患者さんの帰る時間まで考慮に入れて外来をするなんてことはあり得ないと思うのですが、この地域ではおじいちゃんおばあちゃんの通院経路をお聞きして、バスの時刻表を見てみると、う〜んしょうがないな、と思ってしまうわけです。その時間を逃すともう夕方の5時くらいまで便がなかったり、な〜んにもない(?)中継地点で数時間待ちになってしまったり。もうそれは十分に同情の余地ありみたいな感じでした。しかし、そんなことに気づいたのも、こちらに赴任してから3年以上も経ってからなのでした。やっぱり医者は複眼的な視点をもって患者さんと接しないとダメですねえ・・・。

丹海バス

 

昨日のプロフェッショナル仕事の流儀?(だったかな)、に福井大学救急部教授の林先生が出ておられました。最近就任される医学部教授の先生って、完全にかつてのイメージと違う方が多いですね。ありきたりな言い方ですけれど、気さくで、部下の先生とも垣根が低くて、直接自分の臨床を見せて指導するっていうやり方なのです。かつての教授は、黙して語らず、技術は傍から見て盗むべし・・みたいな。たぶん数年後には日本の医師のレベルは相当上がっているものと思います。