5月30日 火曜日

連日の傘マークが並んでいる天気予報です。今朝は中休みでしょうか。さて先日うがい薬の処方をしながら考えたことがありました。数年前の京都大学の研究ではうがい薬はそれほど効果がないというデータであったと思います。うがいという行為そのものには一定のかぜ予防効果が認められたのですが、それは薬を使用せず水道水で行ったものでした。ヨードを含む殺菌作用のあるうがい薬を用いた場合はむしろ予防効果が相殺されてしまうようです。理由付けとしては、口腔内の常在細菌叢が乱されることによるのではないかという推論です。腸内環境もそうなのでしょうけれど、生体内には一定の常在細菌のフローラが存在します。それらの役割によって病原微生物の侵入の門戸が守られているのだと言われています。うがいに消毒液を使用することで、そういった援軍をもやっつけてしまっているのかもしれません。件の研究から得られる結論は、風邪の予防には1日4−5回の水うがいをしましょうというものでした。それよりも効果的とされているのは・・・手洗いなのですが。あと、疲れているなと感じた時にはとにかく仕事を休んで睡眠をとりましょう。できる時とできない時がありますけどね。ところで・・・「うがい」という言葉の語源って「鵜飼」にあるってご存知でした?