5月32日 月曜日

新しい日常を始めるべきであるという初日の日です。

冒頭の行に日付を書き入れる際についつい5月と書いてしまったので、それなら31日の次は32日でもいいかとしてみました。われながらくだらないことですね・・・。ちなみにうちの電子カルテは平成32年5月でもちゃんと理解してくれています(これは当たり前か)。

先日依頼をした宅配の品物が、追跡では到着していないとおかしいのに夕方になってもなかなか来なかったのです。もう今日は来ないのかなと半ばあきらめていたところ、夕方というか夜になってピンポーン。配達の方が品物と交換に、言い辛そうに付け加えて曰く、住所の記載に不備があり、どこに配送すべきなのか局内でちょっとした騒動であったようです。すこしの違いなのですがそれが大きな影響を及ぼすってことありますよね。病気のことで言いますと、大動脈後左腎静脈というものがあります。身体に左右一対ある腎臓のお話です。人間の体は左右対称性があると思うのですけれど、当然のことながら完全にシンメトリーではないのです。ど真ん中にあるものは何かというと、脊椎(せぼね)ですね。ほかに真ん中に位置する権利を有していそうなものは大動脈があります。動脈に比べて日陰の存在の静脈、すなわち大静脈も真ん中にいてよさそうなものです。しかし先述したように両血管は脊椎にその座を譲っているわけです。仕方がないので動脈は真ん中からやや左に、静脈はやや右にその位置をずらして存在します。さてさて、腎臓に戻りますと、そこから出てくる静脈(腎静脈と言います)は体の中央やや右に存在する大静脈に合流することとなります。そのためど真ん中の椎体と、その手前の大動脈をよいしょ!って乗り越えないといけないのですね。通常はその前側を乗り越えるのですが、まれに動脈の後ろ側(寝た状態だと下側になります)を通るものがあるのです。一種の奇形なのですが、私たちはそれを奇形とは呼ばずに形態異状とか破格と呼んでいます。ふ~ん・・・なお話だと思うのですが、実はそのことがいろいろな身体に影響を及ぼすのですね。例えば血尿とか腹痛を生じたり、最悪の場合には腎機能不全を生ずることがあると言われています。

ほんのちょっとずれただけなのに・・・