9月21日 水曜日

毎日新聞記事に職場にストレスを感じるスクールカウンセラーというのが掲載されていました。東京都内の公立学校で働くカウンセラーの実に9割の方達が職場にストレス要因があると回答しているという調査結果を元にした記事です。不安定な雇用などの労働条件の要因が大きな割合を占めているのだとか。休憩時間なども十分に確保しづらく、身体的にもなかなか厳しい状況のようですが、一方で仕事のやりがいについて尋ねると9割以上の肯定的な結果が得られています。仕事の価値ややりがいを十分に理解して感じていらっしゃるのでしょう。先日心の中の悩み事を抱えてクリニックを受診される方のお話について書きましたが、例えば学校の現場で生徒さんたちがそういう立場になった時、まず活躍されるのはスクールカウンセラーの方達なのだと思います。医療よりも身近で敷居の低い存在でもあるでしょうし、なにより学校内にそういった相談できる存在があるというのは子供達にとって大きなことではないでしょうか。教育現場での先生方の労働環境もかなり厳しいものがあると聞きます。子供たちの教育への投資は、すぐにリターンが目に見える形でやってくるわけではありません。当然予算配分もそういった分野には目配りが疎かになりがちなのかもしれません。英語教育改革などと銘打って、語学教育関連企業と一緒に受験制度へテコ入れする前に、こういったベーシックで基盤的な分野の手厚い制度の補強を考えてはどうかと切に感じる昨今です。こうした取組は桃栗三年柿八年の10年後、20年後に振り返って成果を味わうべき類のことです。足腰の強い国づくりに向けて立て直していくいまがラストチャンスのような気がしているのは・・・多分ワタシが歳とったせいなのでしょうね。さて・・・台風一過の秋晴れには今のところなっていないようですが、午前中はおうち・午後はおそと・・・の水曜日、頑張ってきま〜す。