5月11日 月曜日

現在例の感染症に対してキーとなると言われているワクチンの開発がどの程度進んでいるのか、皆さんの興味のある事柄であると思います。およそ90社が開発に着手しているようです。英国、米国ではすでに3段階の2段階まで終わろうとしているものがあります。そこから先が結構高いハードルなのですけど、いずれワクチンはできるであろうと大方の学者は予想しています。ワクチン開発の主流は抗原抗体反応を利用したものなのですが、最新の技術を利用したDNAワクチンというのもあります。まだこれは具体的に臨床応用したものはないので未知数と言えば未知数なのでしょう。ちなみに大阪大学と大阪府が共同で開発しようとしているのはこの範疇に属するものです。ところで、もとの3段階の臨床試験に話は戻りますが、そこから先は千人単位の健常者に実際に投与してみて、副作用がないかどうか、実際に感染予防効果があるのかというのを評価することになります。千人単位の対象者で実際の自然感染が発症する確率は数人程度でしょうから、その効果の確認が非常に困難であろうということは想像に難くないですね。あと、いったんそれで開発された場合でも、次には薬剤の大量生産とその後の分配の問題もあります。開発国と輸入国のパワーバランスとかも影響するでしょうからそこにも困難な問題は山積しているといえますね。実際に映画コンテイジョンではワクチンの取り合い騒動が描かれていました。ま、とにかく希望をもって今後の開発状況を見守りたいと思います。

ところで・・・千人単位を集めて効果を確認する際の困難性を非常手段を用いて乗り越えようとしている国があります・・・アメリカですね。なんと有償のボランティア(ボランティアと呼んで良いのかな?・・・この場合)に、感染が発症するかどうかをただただ眺めるだけではなくて、実際に病原体に暴露させようとしているらしいのですね。ま、控えめに言っても人体実験ですけど。その対価はいくらか?・・・書かないことにします。周りを見渡すと・・・お隣の国もそういう荒技持っておられそうな感じがしますよね。

以上、ジャーナリスト神保哲生さんと免疫学者・宮坂昌之先生の対談で得た情報をもとに書いてみました。

それではみなさん今日も・・Have a nice day!