5月23日 火曜日

マイナンバーカードが保険証に代わる存在として利用されるというお話です。もうすでにみなさん周知の事実でありましょう。全部一枚のカードで!の便利さは確かによくわかります。誰しもが思うように、一枚でこと足れるの裏側の心配は、万が一紛失したらどうしようですね。一方で少し前には自分のカードに別人の保険情報が紐付けられていたようだというニュースも報じられていました。なかなか便利なシステムにも落とし穴があり一筋縄ではいかないようです。当院も新年度から導入しているマイナ保険証ですが、まだそれほど多くの方が利用されてはいない状況です。クリニック側としては、正しい保険証情報があればそれでよろしいわけですから、特段に現状で困ることはありません。週刊誌の記事によると、このマイナンバーカードと保険情報の紐付け作業は、健康保険組合の担当者が手入力で行なっているのだということだそうです。確かにそれだと、絶対間違いが生じないとは言い切れないですよね。前述のトラブルが、その誤入力が原因であるとはもちろん言えないのですが、デジタルトランスフォーメーションとはいうものの、まだまだ手入力に依存する領域があるということは確からしいです。コンピュータ上での入力作業も、たまたま同じID番号を2者が異なる場所で入力した場合(つまりどちらかがIDをご入力しているわけですが)、その入力が秒単位でほぼ同時に行われると、システム上どのように入力情報が飛んでいくのかということも少し考えてしまいます。実際にはそんな稀なことは滅多に発生しないのでしょうけれど、理論上はありうる状況設定ではあろうかと思います。医療のDX化・・・言うは易く行うはやや難しなのかもしれません。