2月19日 日曜日

医療DXのことなどを時々書いていると、さぞかしITのことについて博学なのだろうと思われるかもしれない(思われてないか・・・)。ところがどっこい、何を隠そう小生はIT技術とかにはほとんど素人でして。とはいえ一生懸命キャッチアップしていかないといけない状況であるので必死のパッチ状態であります。最近メタバースとかウェブ3とかいう言葉をよく耳にします。そもそもインターネットが大手を振って私たちの生活に入り込んできたのはいつの頃でしたか。20年前を思い出すと、まだまだネットはそこまで一般的ではなかったですし、接続も通常の電話回線を利用して通信をしていたかと思います。まずネットに繋がるために数分間の手順を踏まないといけなかったですね。ジー・コロコロコロとかいう音を聞きながら接続を待ち、じわじわと画面が立ち上がっていくのを眺めていたものです。ADSLなどが整備され、接続時間が短縮されていき少しずつ使い勝手は良くなってきました。今ではWifiが主流ですので、わざわざ端末をケーブルで接続しなくてもよくなりました。そもそもインターネット黎明期には、いながらにして世界中で発信される情報に接することができるし、何なら自分が発信源になることすらできるのだと喝采を浴びたものです。次第にこの一方通行的な情報のやり取りに満足できなくなって双方向性を重視したある種の情報取引の状況が生まれてきて、それはのちにウェブ2.0と呼ばれたりP2Pと呼称されたりするようになったのですね。個人と個人が直接やりとりをできるようになると、大手の会社とかテック企業を介さずに自由になれると誰もが考えたわけですが、実際にはそうはならなくて、以前として情報発信は前述の会社が用意してくれたプラットフォームを利用して、そういう会社は得られる広告利益で儲かる仕組みが出来上がっていったようです。そして今、ウェブ3と言われる時代になり、ビットコインというような暗号資産とか、非代替性トークンと呼ばれるシステムでデジタルデータの唯一性を担保して行こうということが進行しつつあるようです・・・と書いてみましたが、今一つ自分でも何のことやらピンときませんね。デジタルデータの唯一無二性を証明するのが難しいということは容易に理解できます。音楽とかデザイン・アートの作品をデジタル化すると、瞬時にコピーされて拡散することができます。広まっていったデータはどれも一様に同じものですから、どれが作者の一次作品なのかは誰も検証ができなくなるのです。アートとITは相性が良さそうで、実は根っこでかなり大きな問題を孕んでいるようです。一時もてはやされたブロックチェーンも生き残ることができるものはそうは多くないとも聞きます。振り返ってみると、大きなモノに支配されないようにという希望は、常により大きなモノに取り込まれて、踊らされているという←イマココな私たちという状況なのかと思っています。偉そうに書いていますが、私自身は到底そんな大それたことはできないという自覚がありますので、大きなモノに支配されながらも、自分自身を見失わずにやっていこうかなと考える今日この頃でございます。ということで、アナログな活字に戻って休日を過ごそうと思います。皆さんもあと1ヶ月の寒さを頑張って乗り切っていただきたいと思います。では!