11月12日 金曜日

毎日書いている気がしますけど、寒くなってきました。

最近健康診断後の結果を持参してご相談に来られる患者さんが多いです。自治体で行われる特定健診が夏にあるのでそうなっているわけなのですが。もちろん春のところもあるでしょうから、これは当地でのお話となります。特定健診は生活習慣病の早期拾い上げをターゲットにしているので、血糖値・コレステロール(脂質)・血圧が主となります。あと肝機能や腎機能という将来の健康生活に重要な指標も含まれています。血糖値や肝機能は、急激な悪化を認める場合には次に体重の項目に注意します。これが昨年の数値プラス3㎏とかになっている場合、解決への道は”減量しましょう”ということとなります。血圧が高くて腎機能に上向き矢印が付されている場合には、”塩分を減らして、毎日血圧測定をしましょう”になります。脂質異常(コレステロール値)については、ややこれらと趣が異なり、もともとの体質的なことが関与している比重が高いので、将来の血管硬化の病気(脳卒中や心筋梗塞)へのリスク計算をして、お薬を処方するかどうかを検討することが多いです。多くの場合に言えることですが、喫煙・肥満・塩分摂取過剰が当てはまるかどうかを考えて、該当するものを減らすことを考えると良いのです。血糖と肝機能と中性脂肪については、特に食事療法が効果的だと思います。食事療法とは何ぞや?・・・何か体に良いものを食べましょう、それは納豆?玉ねぎ?菊芋?・・・ではなくて、摂取カロリーの過剰を抑制しましょうということなのです。すなわち・・・腹八分目、何か食べればよいものを探すのではなく、今食べている量が多すぎる場合にはそれを少しずつ削りましょうということとなります。運動も良いのですが、運動と食事療法はセットでやらないと、「がんばって歩いてきたから、今日はこれぐらい食べても・・・」現象が生じて逆に体重増えたってこともあります。なので、まずは食事制限を徹底して行うのが得策なのかなと感じています。以上、超簡単な・健診後の生活様式へのアドバイスでした。(もちろん個々の患者さんによってそれ以外のことや、単純にここに書いたことが当てはまらない場合もありますので、かかりつけの医師にご相談をお勧めします)