7月4日 火曜日 警報鳴ったよ・・

7月4日に生まれて・・・の7月4日は、午後から大雨洪水警報の町内放送が鳴り響く1日でした。午後はほんと土砂降りで・・、往診のカバンを雨避けにして走って車に乗り込んだというトホホな一日。さてさて、医師会から「微生物薬適正使用の手引き」なるものが送られて来ましたよ。微生物薬・・すなわち抗生物質と称される薬物のことですね。一般的には”化膿止め”とか表現されます。風邪を引きました〜病院に行きました〜お医者さんから〜抗生物質出しときましょう・・・っていうお話はよく耳にしますよね。その抗生物質っていうやつをちゃんと使いましょうっていうお触れが届いたわけです。抗生物質は、端的に言うと細菌感染症にしか効果を発揮しませんので、その多くがウイルス感染症である風邪には、部分的な効果しか期待できないでしょうって言うことなのですね。にもかかわらず、世間一般で風邪には抗生物質でしょうって言う間違った観念が浸透している現実に鳴らされている警鐘です。こういったお触れが医師会から送られていることには隔世の感を抱かずにはいられないのですけど。風邪には抗生物質!とか、頭を打ったらなんでもCT!(CTの被曝リスクと検査の利得の評価ということです)とか・・過去のゴールデンスタンダード(とされていたこと)への再評価の時期がやって来ています。choosing wisely…我々市民には、いろいろとchooseしないといけない場面が日常的にあるわけでして、含蓄ある言葉ですね。そうそう、一昨日は首都が、まさにそのchoosingな1日であったわけなのですが、果たしてchoosing wiselyだったのか、choosing foolishlyだったのか・・・いつ私たちは悟ることになるのでしょうか。いつのまにか忘れちゃってるんですよね、その評価とか決算を。このスローガン、国民的なスローガンにしなくっちゃ・・って思っています。

7月4日に生まれて・・っていう映画を見るといつも、人間って何回も同じ過ちを繰り返すんだなあと思わされます。だって、この映画とか、デビッド・フィンケル著作の「Thank you for your service」とかマイケル・J・フォックス主演のCasualties of warとか・・帰還兵の憂鬱なストーリーってこの数十年間の持続的なテーマなんだもの。