10月3日 日曜日

昨日の学び三つです。

まずはシンプルなものから。調味料のコショーは挽いてこそ。ペッパーミルをひとりメシのときに使いなさいと、奥さんが買ってくれました。これが実に良いのです。粉末コショーとさほど手間も変わりませんのでお勧めです。「風味が全然違うから、減塩にもなるでしょ」という泣ける一言を添えて頂いたことを付け加えておきます・・・。二つ目は医学ネタです。夕方から視聴していたレクチャーから得ています。講師は”あの”岩田健太郎先生でした。例題:50歳代、基礎疾患を有するCOVID患者。発症後重症の低酸素血症のため人工呼吸器管理・ステロイド投与などの薬物療法がICUで行われています。入室後約2週間が経過して、急に血圧低下と頻脈、体温上昇と酸素化の悪化を認めています。さて、次の一手は?一般の方には何のことやら・・・でしょうけれど。ちょっと考えてみてください。①急遽CT検査を取りに放射線室へGo ②カテーテルを挿入して循環動態の把握を行う ③痰を取って顕微鏡で調べる さて、どれが解でしょう? 答えは③なのですが、これを素材に1時間のお話を構築されていました。学生さん向けの講義でしたので平易で私にもよく理解できるものでした。これとは少し文脈が異なるのですが、”When you hear hoofbeats, think of horses, not  zebras.”という格言があります。「ひづめを聞いたなら、シマウマではなく馬を思い浮かべよ」という翻訳になるのでしょうか。基礎的なこと、頻度の多いものから考えようという教えです。ま、逆も真なりでして・・シマウマの種類を知っていないと、馬の群れから正確な診断には至らないのですが。最後はネットのニュースで目を引いたもの。総理の原稿は糊付けされていなかった・・・という宮崎園子さんというジャーナリストの取材に基づいた記事です。広島の演説での読み飛ばし事故のときに、官邸筋から出てきたとされる「言い訳」の裏取り取材記です。ヤフーニュースにも採録されていますのでご興味のある方はご覧ください。ついつい「あ、そういうことだったのか。ありがちかな」みたいに流してしまいそうな事故だったと思うのですが、演説の原稿って想起されて形になるまで、いろいろな方の時間をかけた推敲と努力で成り立っているということを忘れがちなのですよね。あの”不用意な”言い訳に傷ついている関係者の方がおられるのではないかと思いました。たぶん事実ではない(これは個人的な考えですが)理由で批判をかわそうという、一見何でもない些細なコメントかもしれませんが、言葉とかしごととかが蔑ろにされていたのかな・・という事に気づかされました。さて、みなさんはどう思われますか?

 

 

ミルはPEUGEOTのかっこよいヤツですな・・・