10月14日 木曜日

朝から暗いニュースを目にしました。子どもの自殺が増加しているとのことです。テーンエイジの女子に増加率が目立つとの報道でした。安易な因果関係の推測は禁物でしょう。昔からのデータをフォローしているわけでもありませんのでコメントは控えておくべきかと思っています。普段の診察でも多感な年代の子どもさんたちでは、色々な表情や反応が見られます。良い・悪い、反抗的・従順、明るい・暗いなどと言う安直な対比は控えたいと思います。ただ、そのようなケースに接するにつけて、私ができるアドバイスをして、あとはその方に安寧が取り戻されますようにと祈るばかりです。親御さんにも別個にお話しすることもあります。心の問題は一様に時間と手間がかかるようです。人生は苦であると仏教は教えてくれます。この場合の「苦」とは、文字通りの苦しみではなく、「思い通りにならないもの」と解釈するべきだそうです。思い通りにならないものを、なんとか調整しながら、喜び、悲しみ、苦しみ、怒り・・・ながら、みんな過ごしているのですね。少し前に観た「3月のライオン 映画版」でも、ストーリーの重要なプロットになっていた”いじめ”の問題も、私たち大人がきちんとした態度で取り組んで対応していくべきテーマなのでしょうね。