10月8日 木曜日 晴れ

今日は診療後に基幹病院で症例検討会がありました。来シーズンの花粉飛散予測は・・・去年並みで、平年並みかやや少ないという予測でした。まずはホッとしている方も多いのではないでしょうか。

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ニュースサイトで目にした児童虐待過去最多の8万件・・とかいうやつですが。誤解され易い表現かなと思いましたね。なにせ統計を取り始めたのが1990年ですから、それ以前はわからないし、こういうのは統計を取り始めた年はまだ虐待そのものへの世間の感心も薄いので、”あったとしても報告されない”のではないかと思います。すなわち、数が増えてきた・・こまったな!という反応ではなく、ようやくそれだけの報告がなされるようになったのかという反応が正しいのではないかと思います。同様なのが、医療事故の報告件数ですね。いわゆるヒヤリハットっていう事例の報告件数なのですが、こういうのは件数の多い病院ほど徹底したリスク管理がなされている証拠であるとも言える訳です。つまり、ちょっとしたことをうやむやにせずに、すべて今後のリスク対策に結びつける為に、小さな事でも報告しようを徹底している病院ほど医療事故への意識が高いわけですが、当然その報告件数はそうではない病院よりも多くなる訳ですね。これは病院で働くものとして当然の常識的なことですが、一旦一般向けのニュースとして扱われると独り歩きをして、正反対の解釈をされるかもしれないなという典型例デス。気をつけましょうね・・・