11月1日 土曜日

インフォメーションなのだかブログなのだか・・という見出しですみません。

インフルエンザの予防注射を希望する方がお見えになります。かく言う私も自分で左の肩にブスッと打っておきました。ワクチンというと、色々と副反応もあって賛否両論あるのですが、なぜかインフルエンザは皆さん迷う事なく希望される事が多いようです。今年の10月からは肺炎球菌ワクチンの公費負担も始まっており、肺炎やらインフルエンザやらごっちゃになっている方も時々おられるので説明が必要です。肺炎の方は5歳刻みに対象者が決まっているので(あくまでも公費負担の対象となる方であって、それ以外の方でも自費で接種する事は可能です)、その説明も必要となります。まあ少ない負担で疾病予防の恩恵に被る事ができるわけで、ありがたい話ではあります(市長さん町長さんありがとう)。ところで、日本の常識は世界の非常識、とは度々耳にする言葉なのですが、ワクチンも例外に漏れずそういった側面があるようです。日本では多くのワクチンが皮下接種となっています。つまり皮膚の下の組織で、筋肉との間の部分に注射しなさいという決まりになっています。ところが、不活化ワクチン(麻しん風疹・おたふく・みずぼうそうなど以外の多くのワクチンがそれにあたります)では、世界的には筋肉注射が推奨されているという事実があります。皮下組織よりも血流が豊富で、免疫担当細胞との接触の機会が多い筋肉内がワクチンの効率がよいというのがその理論的背景となっているわけです。ところが日本の場合には、過去の筋肉注射の副作用で話題になった大腿四頭筋短縮症というトラウマがあるため、そのような運用になってしまっているようです。こういうことって、多くの人が納得できるかたちで見なおせたら良いのですけれど・・・。ついでに注射と言えば、「風邪に一本注射をうって・・!」とか「花粉症は時期初めに一本注射しておけば・・」という説もありますが、小生は?マークだと考えています。同じような事で、風邪には抗生物質を!というのは、すでにもう医師の間では常識的に××です。でもこれって意外にまだ患者さんの中では浸透していなくって、診察中にはその説明に時間を割かねばならない事もよくあります。多くの場合こういう患者さんは、過去の成功体験に基づいておられる事がほとんどです。「以前に鼻と咳の症状の風邪に◯◯◯を飲んですぐ治りましたので」というようなパターンですね。これも科学的には、飲んだ場合と飲まなかった場合を比較していないので何とも言えないのですが、おそらく抗生物質はなくても同じように治ったのだと思うのですけれど、実際に飲んだ結果、すぐに治ったという事実は動かし難いのであります。実際には風邪と肺炎を見分けるのが非常に重要な開業医の役割なのですが、肺炎ではなかった場合には、抗生物質を必要とするケースは非常に少なくなります。おそらく、強い咽頭炎(溶連菌という細菌が原因です)や強い炎症を伴う副鼻腔炎あるいは中耳炎というのがその対象ではないでしょうか。なので、ぜ〜んぶひっくるめて風邪症状を訴えて来院される患者さんの多くて1〜2割程度しかそれには該当しないのではないかと思います。

(愚痴だな・・・この内容)

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アラスカに住んで自然を撮り続けた作家/写真家の星野道夫さんの作品を読んでいます。オーロラとかカリブーとか凄いんだろうな、きっと。白夜のアラスカを読んでいると、アルパチーノとロビンウイリアムスの映画「インソムニア」のけだる〜い感じを思い出しました。星野さんって、カムチャッカで熊に襲われて若くして亡くなられたのですね(合掌)。