2月8日 月曜日

昨日はオンラインでちょっとしたつながりのある先生が朝のテレビ番組で取材されておられたので視聴していました。その診療形態は私とちょっと似ている部分もあるので興味深く拝見しました。いわゆる田舎の町で外来と訪問診療を組み合わせて運営されています。動くことができない方のために医師や看護師が出向くということです。忙しくて病院に行く時間が取れないという方のためにオンライン診療という形態があるというのもご存知かと思います。このやり方、当初予想されたほどは広がっていないようです。確かに画面と音声だけで直に患者さんの身体診察がない中での診断はやや不安な気がします。ただし、まだまだこの分野の技術は開発の幕開け的な段階でもあり、今後の発展に期待されているとは言えるでしょう。夜には産婦人科学会からの声明がありました。着床前診断の対象疾患の拡大というニュースです。今や体外受精や人工授精などを含む生殖補助医療による出生が20人に1人にまでなっている時代です。学校1クラスに1人か2人の比率なので結構な割合ですね。母体の子宮から羊水を採取して染色体異常を調べるというのが出生前診断ですが、人工授精を行った胚を着床させる前に試験管のレベルで染色体を採取して調べるというのが着床前診断です。選ばれた胚のみを子宮に移植するということになるわけですね。医療倫理などの面で議論の余地があるとされる出生前診断・着床前診断ですが、そこに実現可能な医療技術がある以上はそれが広がって行く方向に向かうのは止められないと思います。今まで全く携わることのない分野でしたが、良い機会ですからちょっと私も色々と突っ込んだ議論について学んでみようかと考えています。

さて新たな週の始まりです。みなさん良い1日を!