11月20日 日曜日 曇り

窓から外を眺めると一見寒空だったのだが、外へ出てみるとさほどでもなく秋の行楽日和とでも言えそうな1日であった。何となく事の成り行きで、午後から娘と一緒に京都市内をウロウロした。まずは銀閣寺道でアイスクリームを食べてから、哲学の道を散策。かなりの人で賑わっており、のんびり散策とは程遠い状況である。学生の時にあったちょっと地元で有名だった喫茶店が完全になくなっており、代わりに昔は気づきもしなかったような小さな喫茶店であったり、ろくろを回すお店などができていた。そうかと思うと、反対側の川辺には、かなり古い文化住宅が残っていたりして本当に趣のある界隈である。でもここに住んでいる人、ちょっと落ち着かないでしょうね・・この季節。それから奥さんの進言で、京大の学祭に潜入した。フランス会館で食べた自然派食品のカップケーキは、ややもっちり(しすぎ?)で、ちょっと自然派すぎたかもしれない。露天の人たちもかなりのナチュラリスト風情で、ちょっと角田光代さんの小説の八日目の蝉に出てくるエンジェルホームを連想してしまった・・・。その後、西部講堂前でのおっさんバンドの騒々しいパフォーマンスを立ち見してから時計台の周辺をうろついて、アカペラの上手なグループの歌を聴いたのち、地下のタリーズで休憩とゴリラの”ゴリーズ”を購入。ゴリーズ君は娘に買ったつもりだが、結局小生が養うことになっている・・(でもかわいいのだ)。

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夜には奥さんと合流してから、いつもの流れとなる。娘曰く、「ママも今日は一人で、のんびりできたんと違う〜?」とな。

何かと騒がしい世の中だが、今日はそれとは無縁の(いつも基本的に無縁なのだが)、静かな1日であった。めでたしめでたし・・。そもそも、生きていく上で大事なこととは・・・相対的に静かで、扇動的ではなく、説教じみてはいなく、押し付けられるものでもなく、感情的でもなく、強くはなく、二者択一ではなく、白か黒かでもなく、灰色だったり、曖昧だったり、優柔不断だったり、弱々しいものであると思っているのだ、僕は。