6月7日 日曜日

最近はテレビでも遠隔参加みたいな画面を区分けしてトーク番組を放送したりしているようですね。同時にインターネットを通じて、ウェブ会議や対談、鼎談、講演会なども行われることが多くなっています。サポーターをしているミシマ社という京都の出版社があるのですけど、最近ウェブ講演会みたいなものを定期的に企画されています。いつも予約しては、用事が入って当日視聴できず・・・というのを繰り返しているのですけれど。今後も数学者の森田真生さんとか、料理家の土井善晴さんと政治学者の中島岳志さんの対談とか楽しみな予定が並んでいます・・・って宣伝活動をしてしまったな(サポーターの鏡!)

さて、今の仕事を始めてから、約8年間が過ぎたことになります。今のところ大過なく継続できていることにまずは感謝しています。開業当時は医学・医療の知識技術であったり、世の中の物事全般にもそれなりに理解できているのだという根拠のない自信がありました。逆に言うと、それだからこそ何もバックグラウンドのない状況で、大胆にも仕事の転換ができたわけです。しかし今振り返ると、当時よく思い切れたものだなあと思います。知らなかった、わかっていなかったからこそできたことってありますよね。私の転機もそんなものの弾み(軽はずみ)に後押しされたようなものです。ま、今の仕事の形態が気に入っているので結果として正しい選択であったのだということにしておきます。診療の能力はいろいろな面で向上していると思います。ま、元が低ければ当然向上してもらわないと困るわけですけど。勤務医のころは週一回の外来業務と、メインは入院患者さんの治療ですから、毎日同じ人を継続して外来で診察するという経験がなかったわけです。毎日でなくても月一度同じ人と顔を合わせていると、診察室に入ってこられた時点で「きょうはちょっと元気がないな」と「歩き方がちょっと変わったかな」とかいうことにすぐ気づきます。かかりつけ医の大切さが言われて久しいですが、そんなことに利点があるのかなと思います。コロナのブレイク以来、病院は最も忌み嫌われる場所の一つになってしまったので、2-3か月の長期処方を望まれる患者さんのお気持ちはよくわかりますし、なるべくそれにはお応えをしているつもりです。しかしながら、月一度のおつきあいもよいことがあるのですよ・・・という自分の宣伝もしながら今日は締めくくることにしましょう。

それではみなさん、密を避けて・・have a nice weekend!!