12月20日 月曜日

今年の月曜日もあと2回となりました。さて・・発熱を伴う患者さんへの外来を”発熱外来”と称して特別に行うようになってもう1年以上が経過します。他の患者さんとの動線を分離して、とか色々と配慮を強いられるのですが、発熱への対処については原因究明と、症状への対処が求められます。症状への対処は、解熱鎮痛剤と呼ばれる薬剤を処方したり、点滴したりして発熱の収束を図ることになります。一般的に対症療法と呼ばれるのですが、言わずもがな根本対策ではないわけです。発熱を有する患者さんへの対応で肝心なことは、原因の特定にあります。解熱剤で見た目を抑えても、根本的な対策をしていない場合には、再び発熱するのは目に見えているからです。子供さんの風邪による発熱などでも、おくすりで朝解熱していても、あえて登校登園をして頂かないという判断をすることもあります。患者さんの気持ちからすると、早くこのしんどい熱を下げてほしいということが一番なのですが、私たちはそこもさることながら、この熱は一体なぜ発生しているのだろうか?と考えることに重点を置いています。なぜこんなことを書いているのかというと・・・国の政策にも似たようなところがあるのかなと思ったからです。携帯電話の値段を下げるように電話会社に要請をしたり、昇給へのインセンティブをつけるための賃上げ税制など、根本対策を抜きにしては意味が薄くなってしまうのではないかなと感じることがあります。もちろんこれらも重要な対策だとは思います。が、元はというと・・・大幅な金融緩和で、目標インフレ率2%を達成することで、給与は自然に上昇していくはずというシナリオだったわけです。そこがうまくいかない原因を分析したり介入することが感心事のトップバッターであるべきなのかなと思います。もちろん電話の使用料を下げてくれたり、雇用先の事業所が給料を上げてくれるのは大歓迎です。しかしそれらはあくまでも繋ぎに過ぎないのかなと考えています。日本だけが真っ平らかやや右肩下がりのあのグラフ・・・めちゃ印象的なのですけど。

今日はお天気は良くなり、少し気温も上昇するようです。あと2週間全力で参りましょう!