4月2日 日曜日 晴れ ちょっと寒い

わけあって、一人の週末でした。朝からお仕事をしてから、思い立って・・・行ってきました ”この世界の片隅に” 。涙するのかな・・と思ってたけれど、泣かなかったです。色々と考えさせられるシーンが多い映画だったのですけど・・・えっと、何から書けばいいのかよく分からないですね。印象的だったのは、空襲にくるB29を迎撃している迫撃砲???っていうのか何かよくわかりませんが、要するに撃ち落とそうとしている大砲の弾がことごとく、手前で爆発して届いていないのがなんともやるせなかった・・・。主人公のすずさんが、初めて見た飛行機雲が、そのB29の残していったものなのですけれど、日本人が初めて見たであろう飛行機雲は、それだったとされているそうです(町山智浩さんの解題から教えていただきました)。物語は、原作の結構メインの部分が少し割愛されているようにも思いました。一方で、兵隊さんが、戦の合間に本土に戻ってきたときに彼らが謳歌する特権的なこともうまく描写されていました。その当時でないとよく理解できないシーンもいくつかあって・・大人な映画でもあります(あ、これ観た人でないと意味がわからないと思います)。映画を通して象徴的に描かれていた植物が、タンポポなのですが・・白と黄色が二つ描かれていまして、これがどういう意味を示しているのか?最終的に、初めから弱くて、ふわっとしたような弱い存在で描かれていたすずさんが、終戦を目の前にして、一番強い存在として憤るシーンが心に残りました。もひとつ、配給物資の一つの砂糖がそこをついてきている場面では、背景にカブトムシが美味しそうに樹の蜜を舐めなめしている描写があったり・・。ツボなシーンが他にもたくさんありそうな、そんな感想を抱いて帰ってまいりました。そしてストーリーは最終的に、初めから予期したその日(!)に向かって進んで行きます。でも・・なんとなく全編通じて心がざわついていたのは、世間が何やら騒々しいからなのかもしれません、教育勅語とか、銃剣道とか・・・・。

機会がございましたら、皆様ご覧あれ・・・。

で、映画の前のトレイラーを見ていると、やっぱり見たくなった・・・ラ・ラ・ランド