8月7日 金曜日 暑い

昨日は朝から平和宣言を聴いていたのですが、生で聴くのは初めてだったかな。毎年やってくる暑い夏は広島と長崎と御巣鷹山の夏でもあります。色々と考えなきゃならないことがあるなと思います。

ところで、診察室でよくある光景なのですが・・・

患者さん「先生!この間処方してもらったお薬、きついお薬なんやって〜?」

医師「え?どういうことですか?」

患者さん「処方箋もって薬局に行ったら、この薬はきついから飲まん方が良いって言われたで〜(笑いながらも怒)」

医師「あ〜、一応いろいろと説明したと思うのですけどね。」(心の声;それにしても飲まない方が良いほどきつい薬っていう説明されたんやろうか・・・ひどい説明だな・・そのうちだんだんと怒りが込み上げてきて、右手は抗議の電話の為に受話器へ

な〜んていう場面ですね。そのままダイヤルしてしまう前にちょっと想像して下のようなやり取りを思い浮かべてみました。

薬局にて;

薬剤師さん「あと、痛み止めが出ていますけどね、鎮痛剤は胃腸への副作用があったり、腎臓や肝臓に負担をかけたりする事がありますので、特にこの頓服薬は必要な時に限って服用して下さいね。」

患者さん「え、そんなきつい薬なんですか?そんなの聞いてなかったで〜今度またお医者さんに言うてみるわ」

そもそもの診察室では・・・?

患者さん「もう〜とにかく膝が痛くていたくてかなんのですわ、とにかく痛みなんとかして下さい。」

医師「今日は関節液も抜きましたし、潤滑のお薬も注射しましたからあとは徐々に良くなると思いますので、数日はあまり無理をなさらないで下さいね」

患者さん「そんな事言われても、あさってはゲートボールの大会があるし、すぐに何とか痛みを取ってもらわんと困るしな〜」

医師「それでしたら、鎮痛剤を服用して頂くという選択肢もありますけれど、こういうお薬は総じてお体に負担をかけますからあまり安易には処方したくないのですけど・・・」

患者さん「いやいやもうとにかく早く痛みをなんとかしたいのでねえ、薬だして下さいよ」

医師「それでしたら、この朝と晩のお薬はちょっと弱めの鎮痛剤ですが、これだと胃腸の負担も少ないですので・・」

患者さん「それで痛み取れますか?」

医師「それでしたら、効果が乏しいときの為にこの頓服薬も出しておきますけど、くれぐれも最小限の使用にして・・・」

患者さん「まあとにかくはよ帰って薬飲んでみますわ!!」

医師「・・・・・」

 

つまり、医師が説明したものがかならずそのままご理解頂いているとも限らず、薬剤師の先生方が説明下さった内容も、患者さんなりに解釈して担当医にぶつけて来られていると・・そう言う事がしばしば生じますので、そんなことを想像しながら日々診療して行かないといけないわけですね。だれも悪くはないのだけれどすこしづつ伝えたい内容が異なって行ってしまうっていう不幸。昔やった遊びの伝言ゲームを思い出せばよく理解できますよね。

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70年間続いてきた平和と非戦、これからも大事にしていきたいものだと思います。