4月7日 火曜日 曇り

寒い一日でした。寒の戻り・・その2でしたね。

さてさて・・・医院のブログに時事ネタは御法度、というのはカクも存じ上げておりますが。今日はちょっとだけお許しを頂きまして・・ここから先は個人的なつぶやきでございます。

2014年6月に成立した法律「地域における医療および介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」に基づいて、2015年4月から各自治体で地域医療構想の策定が始まると聞いています。与謝野町然り、宮津市然り、地域の医療はこれからは地域で問題点をあぶり出し、それぞれに計画を策定せよ・・ということなのですね。この法律の想定している将来とは・・そう、2025年であります。いわゆる団塊の世代が後期高齢者となる年ですね。これは巷のニュースでも嫌というほど聞かせられているので皆さんご存知のやつです。いまや中央は、各自治体の病床がいくつあって、その内訳がどんなで、どんな病名で幾日入院していて、いくらかかっているか・・・などのデータをすべて把握しておられると思います(俗にビッグデータと呼ばれているようです)。そして、国の懐具合と実績を見比べながら、今後の医療費にかかる支出をコントロールしようとします・・・それはどうするかって?2年に1度の介護報酬(これは3年に1度だったかな?)と診療報酬改定によってです、ハイ。はじめの点に戻りますが、やはりこれからは地域が主体となって、それぞれの方が受ける医療や介護のサービスを策定せよという基本方針なのですから、みんなで一生懸命知恵を出そうではありませんか!医者だけでもダメですし、住民だけでもダメです。市町村に音頭を取って頂いて、オール地域(ここら辺の場合は、オール田舎・・とも言いますが)でやって行かなきゃいけません(でないと損します)。がんばろう、田舎!

http://www.nytimes.com/2015/04/06/opinion/thomas-friedman-the-obama-doctrine-and-iran-interview.html?smid=tw-share&_r=0

医療政策では旗色の悪いオバマケアですが、彼はやっぱりひとかどの人物ですね。またまた、アメリカ在住の頃のネタですが、知り合いの人のお宅にお呼ばれをした時に(もうかれこれ15年弱くらい前になりますが)、そこのおばさんがかなり興奮した口調でこう言っておられたのを思い出します「今日の民主党大会でね、とってもすばらしいニューリーダーが現れたのよ!バラクっていうんだけど、とっても演説が上手で云々・・」当時は彼がその後大統領になるタマだとも思わずに、おうちに帰ってネットで彼を検索して”ふ〜ん”、って思っていたのですが。翻って、日本の政治家さんで、これだけ原稿なしでの長時間インタビューに耐える人っていないのじゃないかな。アメリカってやっぱり凄い国だなって思うのは、シンクタンクなんかが報告書とかで、将来起こりうるシナリオとして、覇権国家がアメリカでなく中国になった場合とかを冷静に分析しているのですよね(そしてその予測は今や多くの政治学者、経済学者その他諸々の人々の衆目の一致するところのようですけれど)。日本の政治家や学者や官僚で、目先の損得だけではなく(今はホントに目先も目先、四半期先の事しか話題になっていませんね)、地政学や歴史学などに基づいてこの先50年単位で国のあるべき姿等を考えている人って、ほんの一握りなのではないでしょうか?

30年、いや10数年後にはもはや世界のヘゲモニーはアジアに移っているかもしれません。その頃にはアップルもグーグルも、ないのかも・・・