1月17日 日曜日

震災発災後26年が経過しました。当時私は南丹市の病院に勤務しており、早朝の大きな揺れで目覚めたところ、ブックシェルフがデスクに倒れて本が床一面に散らばっている光景を見たことを覚えています。妻は神戸のホテルで被災しました。災害中心地に居ながらにして、その後車を運転して無事帰宅できたのも、もしかすると命を落とされた人たちと紙一重だったのかもしれないと考えると本当に恐ろしいことだと思います。震災にまつわる悲しいストーリーもたくさん報じられていますし、報じられていない出来事もそれ以上に存在しているのだと思います。偶然が事の大小を分ける世の不合理があるのですね。いずれにしても、犠牲者の御霊を鎮める朝がやって来ました。

さて、昨日の共通テスト地理の問題で宮津・丹後に関連する出題があったようですね。市長さんも半ば喜びのツイートされているようです。何でもタモさんが1週間前にご自身のNHKの番組でとり上げられていたのだとか・・・。阿蘇海っていう名前も一躍有名に(!?)なりましたね。よかったよかった。

先日の総理大臣の記者会見の最後の質疑応答が結構報じられているようです。世界一の病床数を誇るこの国で、諸外国に比べて100分の1程度の感染者数で医療がひっ迫しているという事実に切り込む質問であったようです(質問者はいつも勉強させて頂いている神保哲生氏ですが)。総理の口からついつい出た一言が「国民皆保険制度について・・」であったことに色々な憶測が憶測を呼んでいる?ようです。神保さんは実は感染症法と医療法に存在するコロナ対策への壁を質問されたのですが、そこから皆保険制度へ飛んでしまうとはちょっと予想外の解答だったのだろうと思います。それがきっかけの一端であったのかどうかはわかりませんが、その後特措法の改正などで、入院要請から勧告への条文の変更だとか、従わなかった場合の罰則制度の導入などの議論が加速しつつあるのも事実です。さてこの議論は今後どうなっていくのか注目です。コロナへの対策としての行方と、日本の医療制度の構造改革としての行方という二つの方向性に着目して今後の報道を注視したいと思います。相当程度の予算を必要とする現在のわが国の医療制度ですが、欧米諸国に比べて、安い自己負担で、容易なアクセスの恩恵に浴しているのも事実かと思います。コロナを奇貨として、今後よりよい医療制度に変えていくことができるのでしょうか・・・。