12月13日 日曜日

13日の日曜日です・・・❓

感染症は何もCOVID-19だけではありません。季節性のかぜとか、膀胱炎などの尿路感染症、肺炎、傷口からの感染、胃腸炎など様々な感染症があります。私たち開業医も日々診断している疾患の2-3割は感染症なのかもしれません。体感的には半分以上が感染性疾患という実感もあります(特に冬場は)。注いでいる労力は現在ほぼ8割がた感染症対策になっています。これはコロナのせいかもしれません。今日は朝からIDATENという感染症研究会の開催しているセミナーのオンデマンドを視聴しています。たくさんのプログラムがありますので、自分に有用なものをピックアップしてお勉強するつもりです。肺炎とか重症の尿路感染症などは入院で治療するべき疾患なのですが、私たちの扱う対象疾患はそこに至るまでのものであったり、入院を要する患者さんの入り口の診断ということがメインとなります。感染症成立には、病原体、感染経路、宿主の状態の三要素が重要となります。まず、病気を引き起こしているのはどういう微生物なのか?それによって使用する薬剤が決まります。もちろん使用するべきなのかどうかを吟味することもはじめの一歩としては大事なことです。その後は患者さんの状態に応じて、治療場所(入院が必要かどうか)と、療養指導などについての検討を行います。入院患者さんと外来患者さんの治療上の大きな違いは、外来患者さんは診察のわずかな時間を終えると、あとは経過が次の診察までわからないということになります。そのため、何も言わなければ、次の外来まで発熱記録はおろか、お薬もどの程度服用されているのかいないのか?食事はきちんと摂れているのか?休養や睡眠は十分なのか?それらのことがブラックボックスになってしまうのですね。ですから、診断→治療方針・薬剤選択→次の診療までの療養期間→その間の生活指導などができてはじめて一人前の開業医のお仕事が成立となります。これを時間との戦いでやらねばならないですし、療養方法などの指導に際しても、その方の生活環境、社会的制約、家族構成、患者さんの性格や特性、経済的状況などを考慮に入れなくてはなりませんのでなかなか言うは易し行うは・・・です。ふう。