サーカディアンリズムとゆとり

2月23日 土曜日 雪

目覚めて一番にすることがブラインドを少し上げて外を眺めること・・になって久しい。今日も屋根が真っ白なので飛び起きて、完全防備を整えていざ屋外へ出たが、意外にも地面は昨夜からの雪解け水のせいか大して積もってはいなかった。・・・ということで余った時間をここに費やしている。

先日睡眠についてのレクチャーをうかがう機会があった。実臨床にはあまり多くのプラスアルファはなかったが(すみません〇〇先生)大変考えさせられる事が多い実りあるお話であった(実はこういう実益の少ない話を聞くのもとても重要だと日々考えている)。眠りは一般的には脳機能の休養であると捉えられがちであるが、確かに大脳皮質の細胞活動は低下しているのだが、ある部分(海馬とかだったかな?)は活発に神経活動を行っているそうである。皮質を休ませている間に、その日の記憶を整理したり、脳機能全体のメンテナンスをしているんだそうだ。一昔前のウィンドウズでよくデフラグとかやっていたと思うのだが、そいういったことに似ているなあと思った。寝ている間に日中の記憶の整理をしてくれる”もうひとりの?自分”がいるようで何か不思議!!本当は睡眠のリズム(日内変動あるいはサーカディアンリズムなどというらしい)は24時間サイクルよりすこし長い目に設定されているのだが、充分な睡眠を取る事によって、起床時にゼロにリセットされるようになっているらしい(なので睡眠不足が続いても一日充分な睡眠を取る事で翌朝すっきりと目覚められるのかな?)。そしてそのリズムの維持にお日様の光を浴びるという事がとても重要なのである。地球の自転の周期と人間の日内リズム・・・何てよくできたお話なのでしょうか。七曜制だってそれぞれの惑星に呼応しているわけですし、これまた1週間のリズムもとてもよくできているなあと思うわけである。つい一年くらい前から土曜日も勤務するということに変わったのであるが、慣れるのにとても長い時間がかかった事を覚えている。身に付いた習慣を変えるということは、事ほどさように難しいものなのである。そういえば子供達もいずれ週休二日制からまた日曜休日制に変わるのであろう。ゆとり教育の弊害が叫ばれて久しい。ゆとり世代・・・今の中学生から20歳代半ばくらいの方達を指すそうだが、そういわれるとあまり良い気はしないだろうなあと思う。制度が悪いということは、とりもなおさず出来上がったものが良くないという事に呼応するからである。めっちゃよく売れている雑誌の編集過程を変えようとする出版社はないであろう。同様に、飛ぶような売れ行きのお菓子の製造過程を見なおしましょうなどという経営者はおられないでしょう。作り出す過程を見直しましょうということはやはり、大なり小なりその結果にネガティブな評価がくだされているわけである。私なら・・・怒る!コミュニケーション能力の低下ですって??今のおじさんやおばさんたち(私も含めてですが)そんなに人付き合いうまくいってますか・・・ちょっと議論が飛躍しすぎてるような気もして来たので・・・今日はこの辺りで。

デフラグ

初期化したパソコン〜そして十分なメモリー・・・な状態(のはず)の今朝です。変なウイルスのアタックに負けないように・・・頑張りましょう。

高度成長の代償

2月19日 火曜日 くもり

中国の大気汚染の報道が喧しいです。そういえば子供の頃に小学校などで『光化学スモッグ警報』がたびたび出て、屋外での体育ができなくなったりした事があったなあと思い出します。空気中をとんでいる有害の粒子は、その化学的性質の有害さもさることながら、粒子の大きさがとても小さいということも問題であるようです。小さいので吸い込むと細かな気管支の枝の奥の方にまで入って行って目詰まりを起こすという事なのでしょうね。原因と対策への調査が望まれます。そういえばスモッグという言葉、何気なく使っていましたがスモーク(smoke)とフォグ(fog)を組み合わせた言葉らしいです。幼稚園の作業時に着ていたのも通称スモッグでした・・こちらはどいういう成り立ちなのかな・・・。

Shinsengumi

今のところ、土方歳三はただの暴れん坊の不良少年です・・・。昔からあまり新撰組ものにはシンパシーを感ずるところはなかったのですが、さてどういう展開となるでしょうか。

体育会系という言葉の裏側

2月13日 水曜日 やはり雨

気温は思ったより下がらなかったですね(ですか?・・・何となく吉本のギャグのような感じですが)。女子柔道のことが院内でとっている週刊誌に載っていました。ずっと何となく気になっていた話題ではあったのですが、体罰の問題とかとともに昨今クローズアップされています。ともすれば、テレビなどではコーチ一人が、あるいは指導者側が糾弾されて終わり・・になってしまいがちな論調なのですが、この問題の根っこは我々の何気ない気持ちの中にも存在しているのではないかと思っています。大学の時には何のクラブをされていたのですか?えっ、体育会系ですか?すごいですねえ〜という何気のない会話(ですが、よく耳にします)にも、何となく私たちの潜在意識が潜んでいます。[そんな、厳しい世界に耐えて来られたんですね・・]あるいは、就職活動でも体育会系で鍛えられた学生は、中途半端に成績の良い学生よりも就職が有利であるとも聞きます。そんな厳しい世界でやって来られたのですねえ、という言葉の裏側には、そういった世界への賛美が少なからずも込められているし、厳しい事を耐え抜いて来る事ができなかった人へのいわば差別のような意識が包含されているように思います(あ、体育会系イコール体罰ではもちろんないわけですが・・あくまでも抽象論としてお聞きください)。とにかく、この世はできた人への賛美と裏側に、できなかった人への配慮が失われた世界になってはいないかなと思うわけです。開院当初にある中学生の女の子がクリニックを訪れました。一年生になりたてのその女の子は、小ちゃくて、牛乳を飲むのが大の苦手で、所属している某文化部では、結構厳しい練習を強いられていて・・。心の中で『がんばれよ〜』って思ったのを覚えています。その後彼女を見かける事はないので、きっとたくましく中学生生活を楽しんでいる事と思いますが・・・。弱肉強食、自由競争のこの社会ではありますが、できる人を讃える事と共に、できない人へのエールをしっかりと送りたいものだなあと感じる今日この頃であります、マル。

いたみjuzo

今日はこれで過ごす事としましょう(^-^)

地雷を踏んだらさようなら・・

2月12日 火曜日 しとしと雨

日曜日の午後は撮り溜めておいたテレビ番組の録画を見ました。本名アンドレ・フリードマン、ロバートキャパと言えば何人かは頷くであろう戦場カメラマン(報道写真家というのが良いのでしょうか)のノンフィクションものでした。少し前の文芸春秋でしょうか、作家の沢木耕太郎さんがロバートキャパの写真について一遍の論文を掲載されている事は知っていたのですが、たまたま数週間後にそのおそらく関連であろうと思われるタイトルのドキュメンタリー番組を流すという事でした。キャパを一躍有名にした『崩れ落ちる兵士』というスペイン戦争の時に撮られたという一枚の写真をめぐる番組で、流れとしてはその写真が真に彼の手で撮影されたものなのかどうか?という疑問から始まるのです。事の真相もさることながら、彼の運命(あの史上もっとも激しい応酬であったとされるノルマンディー上陸作戦に従軍し撮影に挑んでいます)やベトナム戦争で地雷にやられて迎えた最期に至るまでの人生に、長い目でスポットライトを当てた興味深い番組でした。従軍カメラマンという一種芸術家のように数奇な運命を歩む事を余儀なくされた、何となく切なく哀しい彼の足跡にとても興味を惹かれるものがあります。それでいて彼の著作『Slightly out of focus(ちょっとピンぼけという邦題)』は非常にユーモアやウィットにとんだ名著のようです。この1週間はこれにはまりそうです。

キャパ

ちなみにタイトルは、日本のカメラマンで同じく戦場でなくなった一ノ瀬泰造さんの有名な一節です。現代に住む私たちが彼らの作品や生き様から学ぶべき事とは・・・考えさせられます。

予防できること

2月6日 水曜日 雨

相変わらずばたばたとした1日です。果たして自分の持っている力がすべての患者さんに有効に使えたのかどうか・・・はなはだ疑問なものです。もっと努力しなければなりません・・。

ヘルペス 予期せぬ時にやってきます、ね、Nさん。帯状疱疹という病気なのですが、これはもともと子供の頃にかかる水ぼうそうという病気にその原因を遡らねばなりません。そのウイルスは、治ったあとも脊髄神経根という場所に潜んでおります。そもそも脊髄脳関門と呼ばれるバリアの機構で、その部位にはウイルスを退治する抗体の効果が及ばないために、ウイルス達はぬくぬくと安住の地をそこに定めておるわけです。そして、何十年か後に活動して、痛みを伴う水疱(水ぶくれ)を生じてくるのですね。一旦活動を再開すると神経に沿って活性化するので、いわゆる神経痛を伴う非常に辛い病気を引き起こす事となります。ちなみに口の周りにできるヘルペスはこれとは種類を異にするもので、同じヘルペスでも違う病気であります。そもそも水ぼうそうにかかる事がなければこの病気に悩まされる事はありません。水ぼうそうワクチンでそれを予防する事ができます(公費で行われると良いですね)。さらにアメリカでは、その後の帯状疱疹(『ヘルペス』)のワクチン(ZOSTAVAX)も施行されています。もちろん予防接種には功罪があるのではありますが・・・



ユーミンの曲、人気投票がネットで行われていました。私はこれですね。歌い手さんは元ハイファイセットの山本潤子さんです。これがいい・・・!