桜のつぼみはまだ固く・・

3月29日 金曜日 晴れ

年度末、最後のお仕事であった方から携帯電話に着信履歴が入っておりました。夕方の診察後に急いで返信したところ、『たった今新天地の街に着いたところです。出る前に一言ご挨拶をと思いまして・・・』というお返事でした。彼とは3年間あまりの付き合いでしたが、学年はかなり離れているのですが、手術の事や、論文の事など色々と教えてもらったり刺激を受けたりしました。この地を離れるのは大分ショックだったようですが、前向きにやって行くと思います。世間でいうところの、医局内での立ち回りは決して器用な人間ではなかったのかもしれませんが、ずっとエールを送り続けたいなあと思っています。そうです、もう私も永遠に送る立場の人間となってしまったのですね。というか、今から送られる立場になったら非常にまずいわけでして・・・(汗)。いろいろ書いてきましたが、やはりお別れの春全開でした。与謝の海病院ももうすぐ北部医療センターの呼称に変わります。新しい時代の幕開けを素直にお祝いする事にしましょう。パソコンのメールには、2年前に新天地に旅立って行った研修医だった先生からの近況メールを頂いておりました。いやいやこんな私の指導をいまだに懐かしく思ってくれる方がいるなんて有り難い事です。思えば私には、自分の事を弟子と認めてくれるような自他公認の師匠がいないということをコンプレックスのように思う時期がありました。今では、こういった身近な後輩達や、書物の中の人たちが色々な事を教えてくれるのだなあと考えています。

信長のシェフ

家族に触発されて読み始めたコミック達です。信長のシェフも聖☆おにいさんもとっても面白くハマっています。

どこでも同じ味

3月28日 木曜日 くもり

気がつけばもう月末、そして年度末です。決算などはもう終わっているのでしょうけれど、人事異動や入学などのお引っ越しでお忙しい方も多い事でしょう。そういえば、最近ある患者さんのお孫さんが無事志望校の一つに合格して春から一人暮らしを始めるんだというお話を伺いました。桜の季節は新生活の始まる時期でもあれば、お別れの季節でもあるのですね。電気屋さんなどのチラシで新生活応援セールなどという見出しを見ると、ちょっと寂しい感じがするのはそのせいかも知れません。朝刊の見出し3つ。・・2040年には全都道府県で高齢者人口比率3割超・・高齢化の波は確実に押し寄せているようです。私もこの中に入ってるんだなあと妙なところが気になっていたり。当然介護などの支援の問題が発生してくるであろう事は容易に想像できるのですが、その問題は都市部で特に顕著になるのではないかという事を予測する方もおられます。地方ではすでに顕在化している高齢化対策に取り組んでおり、徐々に対応がなされているのですが、一言で30%と言っても都市部では総人口数が多いですからその絶対数は地方と比べ物にならないわけですね。・・鳥取県がスタバのない最後の都道府県・・県知事は記者のインタビューに答えて曰く『スタバはないが砂場(スナバ)ならあるよ』と。お見事です。良いじゃないですかいつでもどこでも同じ味じゃなくって!!・・がんリスク、遺伝子診断に道・・発ガンや生活習慣病の発症につながる遺伝子の特定は将来現実のものとなるのでしょう。あらかじめ発症する可能性のある病気に対する備えや心構えができるのはとても良いことなのですが、個人情報としての遺伝子とどうつきあって行くか、社会の中での智恵が必要とされています。例えば生命保険の契約の際に特定の遺伝子変異を持つ人への扱いが変わったりする可能性はないのかなど、身近なところでの心配の種は尽きません。

すりねこ

橋立にいた通称すりネコくんです。すぐにヒトの足にすりすりして来るんです。

そしてやっぱり医療費の将来を考える

3月25日 月曜日 雨

内向きではない、世界に開いた経済成長戦略も良いのですが、やはり医療経済の将来は心配です。わたしには詳しい事はわかりませんが、関税撤廃を原則とするなんとやらの交渉による波及効果として、混合診療の解禁が現実のものとなるという報道は後を絶ちません。混合診療とはとりもなおさず、保険診療と保険外診療を同時にうけることができることを言うのですが、現在の法律ではこれは禁じられております。たとえば癌になった時に、日本の保険制度で認められている薬剤を使った治療が無効であった場合に、保険外の薬剤で仮に海外で認可されている薬剤があった場合に、これを自費で使おうとすると、その病気に対する保険部分の診療も自費で賄わなければならないということになります。これを解禁して自費部分は自費で賄い、その他の保険適用部分は保険を使用して良いですよということになるわけですから、その事自体は大歓迎な訳ですが、本当にそれで良いのかどうかは一考の余地があるように思われます。ある薬剤を保険適応とするためには、その効果を確かめるための臨床試験が必要なわけでして、実際これが非常に費用と時間のかかる作業なわけであります。しかし、一旦混合診療解禁となって、経済的にゆとりのある患者さんたちが自由に新規薬剤を使ってくれる、という状況になった場合に、ともすると製薬会社がその薬剤を保険適応にするための手間ひまをかける事へのインセンティブや動機付けが失われてしまうのではないかという懸念が生ずるわけです。実際にアメリカでは、皆保険制度が導入されるまで医療費が高騰し続けたというマサチューセッツ州のことや、逆に公的機関が診療報酬を決定するというスタンスを維持し続けたメリーランド州が医療費抑制に成功してきた事などを眺めてみても、その危惧が絵空事ではない事を物語っているように小生には思えてなりません。私たち医師にとって、患者さんの診察をする前に『あなたはどちらの民間保険に加入していますか?』などという馬鹿げた問いから始めて治療方針を決定するなどという哀しい現実にならないように世の中の事を見て行かなくてはいけないなあ、と思いながらニュースを眺めておりました・・。あれれ・・やっぱり今日もネガティブな内容になってしまったでしょうか?すみません。

Toefl

大学入試の前提にTOEFLですか・・・やな感じです。勉強の動機付けって別にグローバルに通用できる人間になろうっていうことばかりではない筈ですよね。みんなが同じ事考えて同じ方向見てたら気持ち悪いです。だいいち、英語苦手って思ってる子達にとっては最悪のアナウンスメントじゃあないですか・・。お前達は勉強しなくていいって宣言されてるのと等しい感じがするかも。ただひたすら星空が好きで天体の勉強をする人がいたり、百人一首が好きでそればっかり暗記してる人がいたり・・いろいろあってぜんぶ良い・・(みつをさん的に表現するとこうなりました)。ぼくって本当に誰かから何かを押し付けられる事が嫌いな人間みたいです・・・。

新しい器械

3月24日 日曜日 晴れ

超音波検査機器、いわゆる「エコー」ってやつです。一口にエコー検査といっても検査の対象とする臓器によって手技と機器が異なります。もともと腹部臓器を専門としておりましたから、腹部エコーは日常的に行っていましたが、開業してからはこれを色々な領域に活用しようと努力しています。何せレントゲン検査のように被爆線量を考える必要もありませんし、体の表面に肩たたきの先みたいなものを押し当てるだけで内蔵を見ることができるのですから、患者さんにとっては苦痛がなく気軽に受けることができる、非常に有用な検査であると言えます。この器械、検査だけでなく治療にも使うことができるのです。術中エコーと言って、現在の肝臓や膵臓などの手術にはなくてはならないものとなっています。ちなみに肝臓手術の大家である元東京大学の幕内雅敏教授がこの技術を応用した肝臓切除手術を発展させたのですが、小生が研修医の頃はまだ一般病院末端にまでは広がっていなかったように記憶しています。前置きはさておき、診察室の隅っこにちょこんと置いてあるこの器械(ずいぶんとコンパクトになったものですが)、スイッチを押して使用可能になるまでに数分かかりますので、最近は常にオンの状態にしてあります(ブ〜ンって、すこしうるさいのが難点ですが)。最近は肩や膝などの整形外科領域にもその威力を発揮してくれますし、この度、とある理由でかなり安価で導入することができた心臓用のプローベを今後大いに活用していこうかなと考えております。これである程度の心臓の状態を診断することができれば、日常診療で患者さんへのアドバイスや処方にも多いに役立ってくれるものと思います。欲を言えば、往診用のポータブル機器がもう一台あればなあ・・・。

エコー 

ささえる医療研究所理事長の村上智彦氏の著書を初めて読みました。何かと過激な発言が取り上げられたりして注目を浴びておられますが、なるほどなと思うところも多かったです。主張されていることの根本的な部分には共感するところ多し。

熱しやすく冷めやすい

3月20日 雨

昨日は雨の合間の晴れでした。卒業式も一日違いで晴天だったり春の嵐だったり・・大変ですね。そうそう、熱しやすい小生は只今幕末ものの書物にはまっています。アメリカではちょうど南北戦争の頃に、日本では新政府軍と会津藩などを中心とする旧幕府軍とが衝突していた訳ですが、その当時の武器なんかも結構政府軍の方に流れ込んでいたらしく、旧幕府側は苦戦を強いられたようです。そもそも尊王攘夷思想の高まりから始まった明治維新は結局開国へと舵を切らざるを得なくなった訳ですね。そういえばちょっと前に『平成の開国だ!』などという触れ込みで議論が始まったTPPなのですが、明治維新当時の政治家達が聞くとどう感じるのかなあと思ったりします。そもそも日米修好通商条約という不平等な条約を締結した開国派の井伊大老は、攘夷派の刃に倒れた訳でして・・・。熱しやすく冷めやすい私たち、過去の教訓を忘れたかのように思うことがあります。アベノミクスのバブルに乗じて・・って、10数年前にバブルはダメだって言うことじゃなかったのかな?国土強靭化計画に基づいて・・って、財政赤字を増やす公共工事は悪だ!ってあれほどさかんにニュースキャスターが言ってたのに・・・。世は円安と株高に湧いておりますが、小生にはなかなかピンと来ない部分もありまして、円安で輸出企業が景気よくなるのはもっともなのですが、そんなに輸出依存の企業って多いのかなあと思ったり、石油などの原料輸入は値上がりする訳で、輸出依存でない製造業はかなりつらい状況になるのではないかなあと・・・。少なくとも庶民にとって円高とデフレはそんなに悪いと実感することはないのでありまして(経済学のイロハのイも知らない大バカものというお叱りを覚悟で書いておりますが)。何よりも、30%のマイナスを農業に押し付けて、他で得するから良いよねっていう考え方がイカンではないかって思う訳であります。いつも悲観的なないようになってスミマセンm(_ _)m

まめむき

えんどうまめの卵とじ〜ウマかった・・・。