塩分を・・・摂りましょう

7月15日 金曜日 あめ

往診をしていると気になるお天気です。今日はお昼時は結構じゃじゃ降りでしたね。傘はめんどくさいので、だいたいぬれて参ります・・。夏場は、診察だけじゃなくって、お部屋の状況・・とくに室温とか気になるところです。結構ご高齢の方はエアコンをお好きではないようなのでして。汗だくでの診察はそれほど珍しい事ではありません。夏場の往診で、意外と大事なコト(絶対教科書には書いていない!!)、それはエアコンのリモコンチェックなのです。冬場の設定そのままで、暖房になっているケースが結構あるのですよ。冗談だと思われるでしょうけれど、コレほんとです!! そこで、夏場の室温管理、脱水予防、水分補給がいかに重要かを説くこととなります。

「夏はね、気温が高くなると、汗もたくさんかきますので、充分水分を取って下さいね〜〜(難聴の方用の声のボリュームが必要!)」

「わかりました。お水たくさん飲みますわ」

「あ、お水も良いのですけどね・・電解質があったほうが吸収も良いので・・・」

「でんかいしつってなんやろうな〜」

「わかり易く言うと、塩ですね。塩を充分取って欲しいんですよ」

「先生この間は塩分の多いのあんまり食べたらあかんで〜言うてはったやんか。どないなってんのんな」

「・・・・」

という会話になることとなります。これを読んで頂いている方々にはもうおそらく解説は不要ですね。

がっこ

食欲をそそり、塩分を効果的に摂取できて、お味もよろしゅうございます。秋田県名物”いぶりがっこ”。スモーキーな独特の渋いお味は、ウィスキーを嗜まれる方々にも好評だとか・・・。きりたんぽ、がっこ(お漬け物を表す方言だそうです)、稲庭うどん・・などたくさんの名物がある秋田県。そのむかし、やましたクンと「肝移植研究会」で訪れて以来、な〜んとなく気になる東北。竿燈祭りとか、不老不死温泉とか・・・(これは青森県だったような気がする)。東北とか、九州とか四国とか沖縄とか(沖縄はまだ未踏の地です、小生)、行ってみたいな。

思い出されること

7月14日 木曜日 晴れのち曇りのちにわか雨(どしゃ降り)

小生、一応外科医の端くれである。朝の9時から夜中の3時頃まで飲まず食わずで、ずっと立ちっぱなしで手術をする(あ、これは時々ですよ)。何も傷のない真っ白な人さまのお腹にメスを入れて、病気を取り除いた後に一針一針丁寧に皮膚を縫合してその手術を終える。「ありがとうございました」と宣言して、汗のにじんだ帽子を脱ぎ捨て、ゴム手袋を自分の手からむしり取ってゴミ箱に入れる・・・。そんな生活をかれこれ20年近く続けていたのだ。時々思い出すのは、医学部学生実習のころの経験である。ポリクリ・・・と言われる、臨床病棟実習を5年生から6年生にかけて行うのだが、当時の第一外科(イチゲって呼んでました)の実習で、術後の患者さんの回診に同行していた時の事である。患者さんの傍らに腰をかけた教授が、にこやかに何かを話しかけながら、手をいそいそと動かしているのだ。何してはるんやろう・・・?と思って、ちょっと背伸びをして覗き込んでみると!何と、患者さんの衣服が開かれた腹部には、あみだくじよろしく、線路のように規則正しく縫合された糸が並んでおり、その脇から、な・なんと!管がニョキニョキと2本突き出ているではないか。その管の周りには、(今はもう使われなくなった)焦げ茶色のイソジン消毒液が同心円上にグルグルと塗りたくられているのだ。そもそも・・・お腹からあんなものを突き出して、あの患者さんは何であんなにニコニコしていられるのだろう!?。そう考えた小生は、その途端にクラクラとめまいがして、その後なんだか胃の底からこみ上げて来たムカつきに、おそらく真っ青な顔をしていたのであろう、指導医の先生に「伊藤君、ちょっとこっちで休んでおくか?」と言われて、戦線離脱を余儀なくされたのである。懐かしい、学生時代の思い出である。事あるごとに幾度となく思い出すのだ・・。

8840

血液をみて、時々思い出すのは小学生の頃だろうか?学校の図工の授業で版画彫刻をしていた時のことである。一生懸命に木版に彫刻をしていた私は、力余って自分の左手人差し指に刀を刺してしまったのである。何思ったのか当時の私は、その怪我を隠して、にじみ出る血液を他の指で握り込みながら作業を続けていたのだ。なんだか、自分がとっても悪い事をしてしまったような気がした事を覚えている。できればこの事を隠し通して授業が終われば良いのに・・と思いながら版画を続けていたのだが、あえなく担任の先生の知れるところとなり、何で黙ってたの?!などと怒られた(ような気がするが、その辺りの記憶は定かではない)のだ。指で押さえる傷口からは、容赦なく溢れ出てくる血液が机の上ににじみ出し、それを指先で消し去ってしまおうと思いながらこすりつけると、血液は幾筋かの斜線の模様のように残ってしまうのである。『水はすぐに蒸発するのに、血液って簡単に消えないものなんだな・・、それからこの傷、全然痛くない!!』と思ったのがその時である。と同時に、今になって考えてみると『子供って、大人が考えつかないような突飛な事をしでかしてしまう生き物なのだな』って思うのです。だから未だに、なんだか訳の分からない、理屈の通らない事をついやってしまった・・こどもを見ると、なんだか愛おしい感情をもってしまうのです。

皆様にはなんだか良くわからないであろう・・小生の心の闇ブログでした。

ちょっとエラいんですわ・・

7月11日 月曜日 晴れ

先生、ちょっとエラいんですわ・・・。と、言いながら来られるのである。

そして、そこから始まる翻訳作業。このエラいは・・もちろん” 偉い “ではないのだ。ぜえぜえ、はあはあ、 そう エラいのである。

種明かし その①:その前に食べた食事が◯◯で、その後からムカツキとか、お腹をこわしたりとかして・・・エラいのであった。 その②:もともと呼吸器疾患である喘息があって・・・昨日の夜から呼吸困難があって苦しくって、エラいのであった。 その③:一見したところ、青白いお顔の色で、あっかんべーをすると、眼瞼結膜の蒼白所見があり、貧血で・・・エラいのであった。 その④:特別食事ができない訳でもなく、呼吸困難がある訳でもなく、お腹が痛む訳でもなく・・・・よ〜く見ると、白目が黄色くって・・・黄疸があってエラいのだった。 その⑤:朝から畑仕事に精を出して、汗水流しながら草取りをして・・・お家に帰ってきたら、ぜんぜん水を飲んでいないことに気づいて、気づいた時には脱水症状で・・・エラいのだった、っていうか低血圧と頻脈と体温上昇で・・・倒れる寸前、で、エラいのだった。 その⑥:診察しても異常はなくって、検査をしても異常はなくって、なんとなくしんどいので・・・エラいので、ちょっと病院でも行ってみようかな・・・と思いながら診察を受けに来たのであった。

ぜ〜んぶ、取っ掛かりは「先生、エラいんですわ・・・」 で、ある。

そのひとことで診察が始まって・・・必至でその真意を問いながら、所見を取りながら、それなりの解答に至るのだ。さて、今日はいくつの正解と過ちをおかしたのだろうか・・・。そんなことを、自問しながら日々は過ぎていくのだ。時々、心の中のかんしゃく玉が、小爆発をおこして聞いてしまう・・・

「そのエラい・・・できるだけ、具体的に言葉で表現してもらえませんか!!?」

身も蓋もない・・・イラチな問いかけ(泣)

ヒトに寄り添うということ

7月1日 金曜日 晴れ

金曜日は何となく心躍る曜日である。もはや翌日がお休みという立場でもないのだが、昔はそうだったからなのか、何となく朝から心持ちが軽いのである。昨日は基幹病院で地域連携医療のカンファレンスに参加した。いろいろな施設から多くの方々が参加されており、大いに刺激を受けた一日だった。幸いなことに・・地域医療を担う施設が増えてきているので住民の皆様にもそれなりに恩恵があるのかなと思っていた矢先、近隣のショートステイ施設が一時閉鎖だとか・・。施設が増えるのは良いのですが、人材の奪い合いになっているのではないかな・・というのが、とある方の見解でした。なるほど・・・。箱モノだけ作ればよいという訳ではないのだなという好例を見せられたような気が致しました。

shiba

診察に子供さん連れのお母さんが来られるのですけど・・。子供さんも色々でして、ちょっとした診察で大泣きされたり、けっこう我慢強いチビちゃんだったり。診察の時の子供さんの振る舞いとしつけの因果とか、色々と話題にのぼるところなのかもしれませんが、小生にはそんなことは良くわからないのでありますね。お母さま方だって、お仕事があったり、いろんなしがらみと共に日々過ごされているのでありまして。「そんな、しつけの行き届いていない子供さんなんて、一喝すればいいんだよ」って教えて下さる先輩の先生のお言葉には、必ずしも素直に従えない気もいたします。政治家のシュプレヒコールに”ヒトに寄り添う何々”っていうのをよく耳にするのですけど・・・・。私も、”お母さんがたに寄り添う診療”を心がけたいものだなと・・思っています。

だって、しつけをしたくったってできなかったり、お父さんが全然協力してくれなかったり・・・そんなことありますよね。それでもって、ひーこら言いながら一生懸命子供を連れて行った病院で「しつけがなっとらん!!」とか言われようものなら・・僕ならひっくり返しますよ!

ちゃぶ台

tyabu