9月5日水曜日 晴れ にわか雨
京都大学病院で多剤耐性緑膿菌による死亡例がでたとの報道。つい数日前には全国の病院における、医療事故につながるような危うい例(ヒヤリハット事例と呼ばれています)の集計が過去最高であったとの報道も耳にしました。いずれの報道もただ単に聞き流していると、『ふーん、そんなにひどい事があったんだ』とか『むかしはよかったのに、どんどん医療は信用ならないものになってるんだね』などといった反応を引き起こしてしまいがちな内容です。
ちがうんです。
京大だからそこまで原因の特定がなされ、情報公開されたんです。なにも動かない病院であればうやむやにされただけだったかもしれません。
医療事故を隠蔽する事無く、統計的な数字に表すことで、期せずして起こってしまうヒューマンエラーへの認識を高め、よりよい医療を達成するために行動しようという、医療者側の意識が変わって来た証なのです。
やれ医療過誤だ!病院の手落ちだ!などと煽る(つもりはないのかもしれませんが)だけのメディアには問題認識の再考を強く促したいと思います。