6月21日 水曜日

午後からおそとの1日です。さてソシアルメディアでひそかに(?)話題のリアルな医療マンガをちょっとだけ斜め読みしてみました。医療関係者と思われる方の論評は二つに分かれていますが、肯定派:否定派が3対1ぐらいの印象ですね。私は多分後者です。作品そのものは確かに現場を再現させるためにたくさん取材というか考証をされて作り込まれている印象です。熱の入った力作だと思います。なので後は受け取る側の理解力や洞察力が試されるのかなと感じました。作品をどう解釈するのかは、もちろん受け取り手の自由だと思うのですけど、私が日々感じながらやっている医療とは少しかけ離れた印象を持たれる方が多いのではないかなと思いました。週末に終末期医療に関する二人の医療者の対談本を読んでいたところでしたので、余計にその内容と基盤の違いに差を感じすぎたのかもしれません。娯楽としての漫画を楽しむのならそれで良いのかと思いますが、それだけを理論的な背景にして医療を語られるとちょっと違うかな〜と感じるでしょう。折しも総務省から令和5年版高齢社会白書なるものがリリースされております。何はともあれ・・・漫画をきっかけに、医療のリアルについて深く考える方が増えてくれることを期待しています。

令和5年版高齢社会白書(全体版)