11月5日 火曜日

ニュースをつけると白髪の紳士たちが並びに並んでぺこぺこと頭を下げておられます。そう、食品偽装問題。偽装か誤表示か?っていう質問を記者さんたちは必ずしておられますが、紳士たちは判で押したように「かくかくしかじかで、偽装とは理解していない。」なんてお答えなさっているようです。答えの予想される質問はもうしなくってもいいんでないかな?と思うのは私だけではないと思います。そもそも、デパートの鮮魚売り場っていうのも正確に言うと、「デパートの鮮魚と解凍魚の混在売り場」って事になりそうですし、最近は格段に発達した冷凍技術を考えると、収穫後約1日経った”鮮魚”とまだ半日しか経っていない”冷凍魚”とにどちらに価値があるのか。よくよく考えると、そこまで大騒ぎするような事なのかどうか、私には良くわかりません・・。普段、私自身も鴨南ばんと言いながらこれは鳥だぜ・・なんて言いながらそばをすすったりしていますし、稲庭うどんだか稲庭風うどんだかはっきりと区別しながらうどんを食べているわけでもないので、どこからどこまでを偽装だと大騒ぎすべきなのかよくわからないな〜と思っているのであります。果ては、オッサンの作っているおふくろの味は偽装だ!なんて・・・。今はもう雨後のタケノコの如く多くのホテルや百貨店が発表していますので、いちいち覚えられませんが、その昔はと言えば、雪印牛肉偽装や不二家の原材料偽装、うなぎの産地偽装、さらにはミートホープとか船場吉兆の事件など、その会社やグループの存続が危ぶまれるような窮地に追い込まれていたと思うのですが、その事件と今回のものがどのくらい違うのでしょうか? 一方では、スーパーやコンビニで売っている「生野菜サラダ」なんていうのも、おそらく次亜塩素酸とか濃度はうす〜いにしても殺菌処理がなされているというのも事実でしょうから、産地偽装などに大騒ぎする今回の事件と対照的に、製造工程や添加物にまったく見向きもせずにスルーなのもどうなのかなあ〜と思う今日この頃でした。芝えびかバナメイエビかどっちがどっちでも体に特に害は及ぼさないと思うのですけれどもね・・・。これを機会に、メディアの皆さんももっと製造工程や食品添加物などについてもその真相を教えて頂きたいものだなあと考えています。あ、いやいやホテルとか百貨店とは何の関係もございませんので、特に擁護しているつもりはまったくありませんので悪しからず。

yosao

 

ワイドショーとかニュースの報道っぷりが、大岡裁きよろしく、事の善悪の程度を決めているような今日の風潮はいかがなものかと思います。われわれもそれぞれ自分の頭で考えるようにしたいものですね。