9月13日 金曜日

Aiが人間の知能を超える時に迎えると言われる技術的特異点。医療の世界でも向こう10年、いや5年でかなり変わってくる部分があると言われています。実利面でいうと、DX化の呼び声でどんどんと進められている手続きのデジタル化もそうですが、臨床面でも入り込んでくると思います。レントゲンなどの画像診断や、細胞や組織の病理検査でもすでに相当研究が進んでいるようです。米国では数年前からすでにCTやMRIの画像診断の後には、即座に一次診断としてAiのレポートが打ち出され、その後セカンドチェックを放射線科医が行って、追記補正されてから最終診断とされるようです。病気の診断も、症状とか経過を入力していって、推奨される検査が提示されたり、最終的には候補の診断名も出されるなどということはさほど難しくないことなのだと思います。テクノロジー面でも相当に変わってくると言われています。今なら、腕にマンシェットを巻いて、シュポシュポと空気を送り込んでカフを膨らませて測定する血圧ですが、ウェアラブルデバイスと呼ばれるアップルウォッチなどが血糖値、酸素濃度、血圧の持続測定をしてくれたりします。最新の報告ではコロナ禍でゆき渡ったタブレットに顔を写し込むだけで体温だけではなく、血圧までわかるというものもできているそうです。そうなるともう血圧測定の概念そのものが変わってくるように思います。通信システムと連携すれば、医師がクリニックにいながらにして、リアルタイムでその患者さんの血圧のモニターができるということも簡単なことなのでしょう。24時間通して、血圧だけではなく、運動歩数、心拍数、体温、発汗量、もろもろのデータが利用できるようになると、生命に影響するパラメータが血圧だけではないということもわかってくるのでしょう。そう考えると、近未来の科学技術の進歩を見るのが楽しみになってきますね。それでは、週末を迎えますが、皆さん良い一日をお過ごしください。