2月13日 水曜日 やはり雨

気温は思ったより下がらなかったですね(ですか?・・・何となく吉本のギャグのような感じですが)。女子柔道のことが院内でとっている週刊誌に載っていました。ずっと何となく気になっていた話題ではあったのですが、体罰の問題とかとともに昨今クローズアップされています。ともすれば、テレビなどではコーチ一人が、あるいは指導者側が糾弾されて終わり・・になってしまいがちな論調なのですが、この問題の根っこは我々の何気ない気持ちの中にも存在しているのではないかと思っています。大学の時には何のクラブをされていたのですか?えっ、体育会系ですか?すごいですねえ〜という何気のない会話(ですが、よく耳にします)にも、何となく私たちの潜在意識が潜んでいます。[そんな、厳しい世界に耐えて来られたんですね・・]あるいは、就職活動でも体育会系で鍛えられた学生は、中途半端に成績の良い学生よりも就職が有利であるとも聞きます。そんな厳しい世界でやって来られたのですねえ、という言葉の裏側には、そういった世界への賛美が少なからずも込められているし、厳しい事を耐え抜いて来る事ができなかった人へのいわば差別のような意識が包含されているように思います(あ、体育会系イコール体罰ではもちろんないわけですが・・あくまでも抽象論としてお聞きください)。とにかく、この世はできた人への賛美と裏側に、できなかった人への配慮が失われた世界になってはいないかなと思うわけです。開院当初にある中学生の女の子がクリニックを訪れました。一年生になりたてのその女の子は、小ちゃくて、牛乳を飲むのが大の苦手で、所属している某文化部では、結構厳しい練習を強いられていて・・。心の中で『がんばれよ〜』って思ったのを覚えています。その後彼女を見かける事はないので、きっとたくましく中学生生活を楽しんでいる事と思いますが・・・。弱肉強食、自由競争のこの社会ではありますが、できる人を讃える事と共に、できない人へのエールをしっかりと送りたいものだなあと感じる今日この頃であります、マル。

いたみjuzo

今日はこれで過ごす事としましょう(^-^)