11月2日 木曜日

目の前に給水地点のある長距離ランナーの気持ちでおります(なんのことだ・・)。さてさて、朝からTwitter改めXでは、こくみんみんしゅとーの方のツイートじゃなくって投稿がプチバズりのようです。仰る内容は皆様各自で味わっていただくとして、それへの反論が多種多様でなかなか面白かったですね。一番共感できたのは、やはり訪問診療を中心に地域医療に関わるトップランナーでもある佐々木先生のコメントでした。社会保険は内なる国防であるという辻哲夫先生のお言葉を引き合いに出して、ご自分の考えを述べられています。社会保障とはそもそも「誰もが病気や障害になったときに、必要な医療やケアが安心して受けられるシステムであって、どこかの国みたいに、加入している健康保険の約款によってカバーされる医療が違ったり、お金を理由に拒絶されることがないように工夫されて構築されたもの」であるべきです。医療費を抑制すること自体が目的なのではなくて、より効率よく無駄を省いた医療やそれに必要な資源が確保されるような対策を講じることが、ひいては維持可能な医療提供体制を確立しうるただ一つの道であると思います。もちろん医療提供側(わたしたち)にやるべきことはたくさんあります。行政からも昨今取りざたされているデジタル化はその一つの手段となるはずです。また、国民の側としても(患者さん側ですね、もちろん私自身も仕事を一歩離れるとこちらに属します)やれること、やるべきことは少なくないと思います。医療費の伸びを圧縮するのが国の将来にとって不可欠ですという政治家の言葉は、往々にして国民に提供される医療の制限に直結しがちです。国の財政難の悪者としての文脈で医療費が取り上げられるときには、よーく注意して耳をダンボにして聞いて頂きたいなと思っています。ちょっとお時間になりました・・・また後日別の機会でこの大きなテーマは考えてみたいと思います。それでは休日の前、みなさん良い1日をお過ごしください。