10月18日 水曜日

秋晴れ 昨日夜に医療デジタル化の歴史についての記事を読んでいました。今は常識となっている電子カルテ(パソコンに打ち込むカルテです)ですが、開発され始めたのは1990年頃だそうです。私が研修医になりたての頃からすでに開発に着手されていたというのが驚きです。比較的一般に使われるようになったのはそれから実に20年後あたりでしょうか。近隣基幹病院では、確か20年前に赴任した時に導入された直後であったように記憶しています。20年かけて開発されて20年かけて普及してきたということになります。それに比べると昨今進められている保険証の電子化というのがいかに早いのかが実感されます。自治体ではおそらく担当者がデータの紐付け確認作業に追われているのではないかと推測します。膨大な数のチェックで、失敗が許されないため、相当に国の方からも言われているでしょうからかなり大変な労務になっているのではないでしょうか。今現在でも保険情報のオンライン確認ができる状態になっていますので、医療機関側の業務作業はかなり改善されていると思います。マイナンバーカードに統一されても、上乗せされるメリットはそこまで大きくはないだろうと感じます。読み取り機械は現在一医療機関一つしかないので、これが機器故障などで不通になった場合にどうしようかな・・とか、次なる難問が頭をよぎっているところです。カードリーダーの簡易版をこの間通販で購入しましたが、実際には急場しのぎにしかすぎず、根本的な対策にはならないのかなと感じました。エンドレスのデジタルトランスフォーメーション・・・悩みは尽きませんね。最近は検査結果をスマホなどでダウンロードできるサービスを検査会社に委託し始めました。月額利用料を負担して、結果送信作業をする業務が加わりますが、普及すればするほど、患者さん受診回数は減りますので、経営上は逆効果となります。それでも利用者さんへの大きな利便性にはなると思うので、導入することには前向きに感じますし、毎朝誰か登録してくれているかな〜・・・?と思いながら電子カルテを立ち上げるのが密かな楽しみになっています。さてそれでは今日も朝からおうち、昼からおそと・・・がんばりましょう。皆さんも良い一日をお過ごしください!