12月6日 金曜日 雨

朝起きれば雨が降っている。お昼間には、小雨になったかと思うとすぐに雨脚が強まる。仕事が終わる頃には水たまりが足元を脅かす。この数日ずっとこのパターンじゃないか・・。雨が雪に変わる臨界点をすぎることもなく、冷たい水の粒がただただ振り続けている。診察の時に患者さんと交わす会話の端緒はやはり天気のお話が多い。それから多くは最近のご体調について伺い、検査のことなどで締めくくることがほとんどであるが、時折お話が横道に逸れていき、思わぬ着地点となることがある。今日もそんなことが一つありました。いつもお顔を合わせるその人その人なのだが、やはりその時までに積み上げて来られた自分史があるし、人それぞれの思いもあるのだなと・・・今更ながらに考えさせられた今日1日でありました。思い出は私たちの毎日の生活の中にあるシミのようなものだけれど、一つ一つのシミはそれぞれの悲しみや、嘆きや、後悔や喜びなどがその色を形作っているのだな・・・。