4月11日 日曜日
珍しく週末の好天です。残念ながら今日はお仕事ですが・・・ 少しドライブの時間があったのですけど、取りためておいたインタビュー番組のポッドキャストを聴きながら走りました。多分元はラジオ番組だと思うのですが、私の原点・視点という葉千栄さんのインタビュー形式のものです。毎回色々なゲストを招いて、主に今あるその人の原点となるお話をされるという内容です。今回は精神医学の和田秀樹さんと、ライターの佐々涼子さんのものを聴きました。和田先生はエッセイをいくつか読んだことがありますが、この番組では日頃先生が接しておられる高齢者、特に認知症の患者さんへの診療から思うところを述べられていました。新しく「蓋棺事定」という言葉を知りました。あるいは「蓋棺定論」とも言うそうです。中国の詩人杜甫の詩作がその由来だそうですが、要するに「人に対する真の評価は、生きている間のものだけではなく、亡くなってから(棺に蓋を閉じられて)初めて定まるのだ」と言う意味です。ひいては、いかに困難なことがあっても、途中でふてくされたり、諦めたりするのではなく、人生終わりになるまで投げ出さないようにと言う含意もあるようです。番組では、例えば会社や組織で偉くなった人が、高齢になって介護が必要となった場合に、その人に対する人々の気持ちは、若い時にしてきた行いによって決まるのではないかと言うことを述べておられました。上にペコペコして、下に偉そうにしてうまく出世街道を勝ち抜いてきても、それはそこまで、晩年に人に慕われてこその人間の人生ではないのか?と言う問題提起はなるほどなと思いました。それなら、自分よりも下の世代や若い人たちの面倒を良くみて、いつまでも多くの人に気にかけてもらえるようになることで人生の蓋を閉じるときに、惜しまれてこその人間の生き方ではないかということ、早朝のドライブで大変勉強になるインタビュー番組でした。さてと・・・また1週間、がんばりましょうかね・・・
今日の一曲(私の原点 編) ♬ into the Arena – Michael Schenker Group ♬ クリックしても音源はありません・・・・