6月11日 火曜日

入梅し(しましたよね?)、肌寒い感じの日もあります。電気ストーブをつけられている方のお宅に伺った時はさすがに少し驚きましたが・・。

さて、今日は真面目に医療の話題です。先ごろより風疹対策事業が始まっています。2013年に流行した時に次ぐ流行となりそうな今年の風疹の患者さんの増加に伴う措置です。すでに1600人を超える感染者数が報告されているようです。風疹というと子供の病気のような印象を受けるかもしれませんが、今年の感染者のほとんどは成人男性という結果になっています。過去に一度も予防接種歴のないと思われる昭和37年4月2日〜昭和54年4月2日の間に生まれた男性に対して、まずは抗体検査を実施して、一定の水準以下の抗体価であった方にはその後予防接種の補助を行うという2段階のステップからなる制度です。該当者には住民票のある自治体から連絡が送られてくると思います。ちなみに今のところ、当院で検査を受けられた方の抗体陽性率は60%程度のようです。すなわちワクチンを受けていない男性の3分の2は過去に罹患歴があると言えそうです。一方で、全国的には30歳代の女性の感染者も一定程度認められており、万が一妊婦が感染すると、胎児にうつり、先天性風疹症候群を発症する可能性があるので非常に注意をする必要があります。対象者の男性だけではなく、自らも、子供さんたちも一度母子手帳を確認してみてください。過去2回の予防接種の記録がない場合には追加接種が良いかもしれませんので、最寄りの医療機関で相談してみてください。