5月26日 日曜日
快晴ですね〜なかなか良いしうまつではないでしょうか。最近はなぜか戦争体験記関連を読むことがあります。以前から蔵書の中に比較的多くあるのですが、とあるオンライン読書会で取り上げられていたので、それをきっかけに幾つか手に取っています。大岡昇平さんの著作はいくつかあるのですが、ご自身が南方戦線で囚われのみとなった経験もあり、心理的な描写とかも多いですし、捕虜生活を詳しく描かれたものもあります。以前から東大の渡邊英徳教授がデジタルアーカイブとして自動色付け処理をした写真を発信されています。今日5月26日の記録では、鹿児島万世飛行場から飛び立つ寸前に撮影されたとされる、特攻隊員が子犬を抱っこして和んでいる写真があります。79年前の若者も、色付けされると今の同年代の方達となんら変わらないあどけない表情です。日本研究で有名なドナルド・キーン氏の作家の日記を読むと、また違う角度で、戦時中の知識人たちがどのように考えて発信していたのかを知ることができます。当時の日記で最も戦争と関係がないものは谷崎潤一郎であったと書かれてありました(けど、谷崎は一定の反戦思想もあったような評価をされてはいます)。細雪が発刊禁となったのは有名ですが、先輩で、非常に慕っていたらしい永井荷風はそれなりに反戦というか厭戦的な態度を表していたのだそうです。文豪の戦時中の振る舞いはなかなか興味深いところでもあるので、もう少し深入りしてみようかなと思っています。休日読書考・・・