5月25日 土曜日

朝から爽やかな空が広がっています。五月晴れとはこれのことなのでしょうね。新聞紙上の人生相談の記事が話題になっていましたが、それを読みながら、ふと考えました。毎日診療所で外来患者さんを診察しているのも、ある種人生お悩み相談室と似ているなっていうことです。おひとりずつ、診察室に呼び込んでまず第一声が何なのか?もちろん身体症状の不具合がメインなのですが、慢性疾患で長いお付き合いになってくると、色々とお悩み事を話してくださることもあります。もちろんご家族のことや、人間関係のことなど、私ができることなどほんのわずかもないのですが、そのことに耳を傾けてあげること自体が何らかのお役に立てれば・・・と思いながら対応しています。まさしく傾聴するという行為です。老若男女問わず、悩み事はありますし、ことの軽重も人それぞれです。そんなことで悩むのか〜と思うことも正直ありますが、そこは返しを慎重にしなくてはならないところです。そして必ず最後には少しでもいいので希望を持って帰っていただくことができるように‥ココ一番だいじです。誌上人生相談で結構好きだったのは、らもさんの「明るいお悩み相談室」(タイトルはちょっと違うかも)ですね。今はやはり毎日新聞の源一郎さん人生相談でしょうか。読者の硬軟織り交ぜた多様な問いに、独特の話芸で持って(筆芸?)答えていって、本質はとても真剣に考えてあげているという。時には褒めたり、叱ったり、そして最後に落とすといったような、600字とか800字くらいで仕上げるには、相当な筆力が必要ですね。話題の記事のこれからをみてあげましょう。