8月27日 日曜日

お天気の一日です。月末の作業などを行いながら、ちょっと読書して過ごしています。最近ひょんなことから知った菊池寛の小説「マスク」から始まって、彼の短編をいくつか。スペインかぜの流行した時代の自己体験に基づいた作品のようです。ずんぐりした豪放磊落そうな外見に似合わず、ちょっと病気を持っておられたらしく、流行性感冒が猛烈な勢いで流行ってきた当時のお話です。以下ややネタバレですのでご注意を。当時もマスクが感染防御手段であるということで、みな装着していたようです。で、ひと波去ったあと、なかなか菊池寛は自分の体が弱いこともあって心配でなかなか外せなかったようなのです。しかし流石に周囲の状況もあって、渋々外さざるを得なくなるのですが・・・みたいなお話です。いつの時代も同じような大衆の心理なのだな〜とか思わされるところがあってなかなか面白かったです。続きで、「持ち札」という作品。こちらは国定忠次の逸話なのですが、嘘をついてしまう人間の心理などが描かれており、現代にも通ずるところのある示唆に富んだお話です。短編はもちろん短時間で読めますので、たくさん読書に時間を割けない時や人にとってなかなか良いですね。吉村昭さんの作品もなかなか秀逸なものがあります。真夏の昼下がりの午後に夕立の窓を眺めながら、コーヒーを片手に読むとなんとなく雰囲気が出てきます。そういえば・・槍投げの北口選手凄かったです。6投目の投擲で一位に躍り出て優勝というドラマでしたが、今回ほぼ初めて見ましたけどスタジアムが一つの競技にこんなに盛り上がるのだな〜と感じました。槍投げってこんなに面白い競技だったのですね〜。