12月3日 土曜日
先日の米国中間選挙は当初の共和党大躍進の予測とは程遠い結果となったようです。下院は共和党が握ったものの、どうやら上院では思い通りにいかず、今後ねじれの状態が続きそうだとか。ねじれは決められない政治の象徴のように言われることがありますが、私はねじれ歓迎派の考えです。理由はねじれがあって初めて、いろいろな議論やネゴがなされて、多様な意見に少なくとも耳を傾けられるのではないかと思うからです。まだまだ私たちの間では、決められる一強の力が歓迎され評価を受ける風潮があると思います。本来保守主義とは、人間の叡智を過信することなく、歴史的な決め事に理があるとの考え方から、それを一足飛びに変えるのではなく徐々に変えていきましょうという考え方のはずです。なので、決められる一強政治からは対極にある主義主張のはずなのです。サッカーに湧くニュースのかげで原発再稼働を含むエネルギー政策の転向が決められようとしているようです。私は場合によって原発を発電の大きな柱として考えるのもアリとの立場ですが、やはりそれには議論と入念な安全対策が不可欠だと思います。核燃料サイクルや廃棄物処理場の問題についての議論が大きく進んだという話はついぞ聞きませんし、議論に費やす時間も異例の短いものであると伺います。一強政治の弊害は、やはりゴールありきの建前の議論とか、産業や経済に重きをおき過ぎた政策決定であるように感じています。トマホークを数百発購入した敵基地攻撃能力とかも、手に入れるのは良いかもしれませんが、そのことによって近隣諸国がこの国を見る目が180度変わってしまうということに、どれほど私たちが自覚的なのだろうか・・・などと考えてみましたとさ (^^)….ではではヤバい話はこれくらいにして、本来業務に取り掛かりま〜す。寒いので皆さんあったか〜くしてお過ごしくださいね。