3月29日 金曜日

春の嵐っぽい朝の空模様です。風も強い・・

今日が年度末で、来週から新しい職場になるという方もおられることと思います。私はかれこれ10数年前に、病院勤務から診療所へという割と大きな職場変更を行ったのですが、その後さしたる環境変化はなく過ごしてきています。4月の新年度を迎える緊張感というものを、直接的に感じなくなって久しいのですが、今でも年度替わりの時期の医局の閑散とした雰囲気を思い出すことがあります。それまで隣にいてしょっちゅう喋っていた先輩や後輩が去ってしまい、残る医局員として夜間の当直などをしていると、変に感傷的な気分になったりしたものです。ただし翌朝からは、また新顔の仲間がやってきますので、途端に忙しくなるのですけど。これからは医師の働き方改革がいよいよ実践されることになります。これまた診療所には何の変化もないのですが、該当する多くの病院では人事やりくりが大変なのだと思います。多くの場合でいわゆる「宿日直の許可基準」の仕組みを活用して乗り切らねばならないのでしょうけれど。真の働き方改革へのスタートとなることは間違いないと思います。利用される患者さんの側の意識もそれに伴って変えていただく必要が出てくると思います。夜間勤務を終えた医師は、翌日は早く引けますので、面談などはできなくなりますし、今までなら患者さん側の都合重視で土日などを利用して行っていた手術や検査や病状説明の時間も、平日の皆さんの勤務時間をやりくりして病院までお越しいただかないといけないことも多くなるでしょう。従来この国では、医療をある意味公的なサービスとして捉えられる向きが強かったように思いますが、病院や診療所も昨今進められようとしている、規制緩和やデジタル化などの荒波に揉まれようとしていますので、経営運営は合理化を進めていかないと立ち行かない時代になっていると感じています。多くの点で、国のかたちが変わっていこうとしているのだなと思う年度末の1日でありました・・・。では、みなさん週末に向けてもうひと頑張りいたしましょう!