11月21日 土曜日

昨夜は10時半すぎてから尾身先生の記者発表があったので見ていました。テレビでも流れていたのかな・・・? できれば全部編集せずに流してほしいなと思います。真剣な表情で渾身の説明でした。熟考の末になるべく誰も傷つけず、それでいて誰もに伝わるようなメッセージを送ろうとしておられる気持ちが伝わる会見でした。こんなのは普段の国会議員とか政府の会見では見たことがないですね。普通のことばで、台本があるわけではなくやり取りされていますので、聞き取りやすく理解しやすかったです。さらに記者からの質問はフリーですべて途絶えるまで受け付けておられました。制限や指示が送られる対象の人々、例えばGoTo利用者の方たちや、飲み会を工夫して行うようにと言われる社会人や学生さんたちに対するメッセージでも、言葉の端々にそれらを受けるかたに対する配慮をした表現でした。連日の検討会や研究活動で大変お疲れなのでしょうけど本当にご苦労様です。全編見ると、自分の仕事上の悩みや苦労など些細なことと感じるようになりました。今日からまたがんばるマンになれそうです!提言の最期の一文、政府に向けては「国民に向けて、わかりやすく心にうったえるメッセージを発信してほしい」(→というのは多分首相に向けておられるような気がしますけど)、本当にその通りですね。

このところSNSでは、何々をすべきだ〜とか、いやそうじゃない!経済を殺す気か〜とかいうような、いわゆる意見の対立が顕著のように見受けます。私は各分野の専門の方々の意見表明の是非を判断する基準として、感情的になっているなと感じるものからは目を遠ざけるようにしています。また、その意見をすぐに何々シンパだな・・とか、左寄りとか右寄りとかいう感染症とは関係のないイデオロギーに結びつけておられるものとかも避けるように心がけています。信頼する先生方のコメントは、常に科学的で、時には政府に賛成する立場であり、時には反対する立場であり、冷静で感情的でない表現をされていると思います。日々の診療でも、怒らず、感情的にならず、常に冷静でいなくては!と考えています。・・・ということで、寝る前にもう一度「ヒポクラテスの誓い」を読み直してみました。