5月30日 日曜日

梅雨の晴れ間のような晴天の朝です。昨日は割と忙しい土曜日の診察でした。帰ってきてからちょっと考えたことがあります。こちらが言っていることと、あちらが聞いていることがくい違っていることがあるなという事です。診察は基本的に会話をしながら診察と検査を交えて診断に至るのですが、その会話の部分がとても大事だと思います。まずはどういうことがあったのかを尋ねる→それに応じてこちらが聞き返す→その答えを伺う・・・これの繰り返しです。その過程で検査の必要性や、診断後に治療の必要性などを説明するのですけど、その最中に「あ・・これは患者さんの心に届いていないかも」と感じているときがあります。そんなときにはついついこちらも、より熱を入れて説明しようとするのでどうしても多弁になり、しゃべり続けてしまいます。おかしなもので、こちらが伝えようとしてしゃべればしゃべるほど空回りしている感じが強くなるのです。おそらく患者さんはその時に、そうじゃなくて・・・と、こちらに伝えたいことがあるのでしょう。そこで私の話を聴く耳がシャットダウンしているのだと思います。そんなときには、一旦こちらがしゃべるのをやめて、患者さんの声に耳を傾けなくてはならないのでしょうね・・・。ようやくなんとなくわかってきたかもしれません、医師と患者の会話の間のようなもの(おそいやん)。日常生活の家族内の会話でも実はそんなものかもしれませんね。言いたいことと言いたいことのぶつかり合いを如何にしてうまく捌いていくのか・・・。一方で「人間の気持ちなんて、ほんとうはすべてわかりあうことなんてできないのかもしれないものな」なんて考えていたりもします。シニカルに過ぎるのかな・・・ワタクシ。

それでは休日の良いお天気!みなさん元気にお過ごしください。そろそろアレに行ってきま~す!!