2月1日 月曜日

1日が月曜日であるというのは、今年は2月と3月と11月の合計3回あるようです。きょうはそのうちの一つです。だから何・・?というツッコミはなしでお願いします。ふだん時々尋ねられる質問のうちの一つに「先生はどちらのご出身ですか?」というのがあります。いつも「大阪の豊中です」と答えるようにしています。よくよく考えると、かれこれもう大学から過ごしている京都の方が長い時間を過ごしてはいるのですが・・・大阪:約22年間、京都:10年間+16年間、アメリカ3.5年間・・・これらを合計すると?だいたいあっている感じです。どうしてこのようなことを書いているかというと、今読んでいるのがこれだからです。

著者のうちの一人である社会学者の岸先生は、大阪に来た人で、もう一人の作家の柴崎さんは、大阪から出ていった人ですが、私の立場はどちらかというと柴崎さんよりなのでしょうか。彼らのみている大阪は此花とか大正区とか港区なので、わたしの大阪とはまた異なる絵ではあります。とにかくですね・・この本、なんだかいいです。もともと岸先生のご著書のいくつかは拝読していましたし、柴崎さんのビリジアンは私の好きな作品の一つでもあります。その二人が奏でる大阪ラプソディー。これは読まなあかんやつですわね。お二人とも派手か地味かで言うと、どちらかと言えば地味?かもしれませんが、とにかく人を見る目線がやさしいです。しかしながら自分はこうという路線がかたくななまでに頑固というか一途な感じがします。発信されるメッセージの周波数がとても心地よく心に響きます。そこで今は、わたしにとっての大阪って何だろう・・・と考えています。坂道が多くて、ため池がところどころにあって、文化住宅とよばれる集合住宅があって、今そこに行くと、やたらと懐かしい道が昔の自分の記憶よりもかなり幅狭く感じられる、そんな思い出の街です。