3月19日 土曜日
3月後半に入り、暖かい日と寒い日が交互にやってくるような感覚です。花粉症の方も今年は去年よりも多いような印象があります。正確に数字を比較しているわけではないので、私の記憶違いかもしれません。コロナの影響でマスクが・・・だけでは語れない花粉症患者さんの多寡。最近は減感作療法という、アレルギーそのものを克服するための治療方法も開発されているので、症状がひどい方は専門医に相談されるのも良いかと思います。花粉症と同じく1型アレルギーに分類される食物アレルギーも、日頃よく診察する機会があります。ひどい場合にはアナフィラキシーと呼ばれる全身症状に発展することがあるので要注意です。食物アレルギーの場合には、アレルゲン(原因となる食物や物質)を特定して、それを避ける必要があります。大体摂食直後から30分程度の短時間で発症するのですが、まれに時間がある程度経過してから発症するややこしいタイプもあるようです。ややこしいやつの代表株は「納豆」です。1日前後経過してからのこともあるようなので我々も患者さんの食事を根掘り葉掘り問診しないとわからないのです。前日とか前々日に食べたものを思い出すのってなかなか大変ですよね・・・。納豆の場合には、豆そのものではなくて、取り巻きのネバネバ物質に対するアレルギーが原因となるようです。これが分解されるまでに時間がかかるそうです。ちなみに、納豆アレルギーを経験する方の過半数はマリンスポーツをされている方だったという研究データもあるようです。サーファーが度々クラゲに刺されることにより、納豆ネバネバと交差反応性を惹起する可能性があるクラゲの持つアミノ酸に感作されることでアレルギー反応を獲得するようです。サーファーと納豆の意外な接点でした。
今日はなかなか冴えていますな・・・
みなさまも穏やかな良い週末(お、連休やん!)をお過ごしください。