6月29日 土曜日
デジタルノマドなる言葉があるらしい。ノマドと聞いてすぐに思い出したのは「ノマドランド」と言う2020年のアメリカ映画であった。あのリーマンショックに端を発した経済危機に瀕して、労働者が職を失って、バンに乗って日雇職を転々としながら移動生活すると言う世界を描いた作品である。今私たちの国では、地方の過疎と大都市への一極集中が進んでいるとされているのだが、一方で少数ながらその道と反対の方向に向かって歩んでいる人たちの群れがあるのだという。パソコン一つでリモート完結できる職を請け負いながら、生活拠点を色々と移動しながらソロで生活している。それなりに全国にそのような方達の利用する宿泊・仕事のできる施設もあるそうである。そこに向かう人たちの理由や道筋はそれぞれではあるが、行き着いた先での思いに共通するものがあるようだ。一方で、毎日決まった電車に乗って、都会のビル群の一つに入って仕事をして、暗くなる時間まで仕事をする毎日を過ごす人もいる。Z世代の人たちは、今大きく変わる時代の波に揉まれながら、皆一生懸命に世間を渡ろうとしている。何が良くて何が悪いのかと言う問題でもなければ、あれが正しくて、これが誤りであると言うこともわからない。ただ一つ言えるのは、やってみないとわからないし、やらないと仕方がないと言うことである。こうやって毎日診療所で働いていても、それなりにいろんな起伏や良いこと悪いことが起こるもので、何が安定で、何が不安定なのかは人生終わってみないとわからないな〜と思うことが増えた。ちなみにZ世代の次のα世代と言うのはまた違う環境に放り込まれているわけで、この何々世代という区切りも、今どんどん短くなっているような気がしている。いやいや、ANNのドキュメンタリー番組にはなかなか考えさせられるものがあります・・・。ちょっと土曜日の朝からぼんやりと考えてみましたが、さて超現実に戻ってあと1日おしごとがんばることといたしませう。皆さん良い週末をお過ごしください!!