8月5日 月曜日

少し前にコオロギをタンパク源として活用するお話を耳にしたことがあります。昆虫を食べると聞くと、戦時中の食料確保のために活用されたイナゴを連想したのですが、今後の世界的人口増加に伴って問題化する食糧不足にまつわるお話です。コオロギはタンパクだけではなくミネラルも含まれており、昆虫の中でも注目されているとのことです。牛や豚などの家畜に比べると、飼育のための環境負荷も圧倒的に少ないのだとか。とはいえ、食べるとなるとなかなかに抵抗感がありますね。食の課題解決の手段としてよく言われているのは、遺伝子改変品種の話題でしたが、今はそのほかにも、牛や鳥などの肉を培養して作られるものも開発が進んでいるそうです。フードテックと呼ばれる技術革新の末に生み出される培養肉はすでに外国では販売されているのだとかいうお話ですね。日本の食品会社でも、明治や味の素、日清など色々な製品開発が進んでいるとのことですから、今後私たちの口に入るのもそう遠くない未来なのかもしれません。日本の食料自給率は40%前後とのことです。一次産業の低迷が叫ばれて久しいわけですが、この温暖化、猛暑の中で農業漁業を継続することの大変さは、従業者の高齢化もあってなかなか解決策は見出せないところかと思います。しかし・・美味しいけど妙に柔らかくてかみごたえの少ない焼肉とか、完全栄養食というようなタブレットとか飲料水みたいなものを飲んで身体を維持できたとしても、咬筋が萎縮して、下顎の未発達な将来人類像に進化(退化?)していくと想像すると、ちょっと不安を感じてしまいますね。まあそんな近未来にすでに私は存在していないのでしょうけれど。